トヨタが販売している人気ミニバンのヴォクシーが2020年にフルモデルチェンジが行われるという予想があります。
現行の3代目 R80G/W型モデルは2014年1月20日に発売されてから現在に至るまで好調な販売台数をキープしていますが、低燃費のe-POWERや自動運転のプロパイロットを装備した日産・セレナなどライバル車種が売り上げを伸ばしてきており、ヴォクシーは装備面で見ると少し物足りないのも事実です。
トヨタとしても早いうちに最先端の装備を取り入れたいところです。
そこで当記事では4代目となる次期ヴォクシーへのフルモデルチェンジ最新情報をまとめていきます!
フルモデルチェンジは2020年
まず2020年にフルモデルチェンジが行われると予想される理由について解説します。
初代の発売は2001年11月
初代ヴォクシーは2001年11月16日にライトエースノアの後継車種として発売されました。
当時は姉妹車のノアと差別化された所は少なく、ヘッドランプ・テールランプの形状が違うぐらいでしたね。
ヴォクシーお馴染みの特別仕様車「煌(きらめき」は2002年7月11日からラインナップに追加され、ヴォクシーの人気を更に高めました。
初代ヴォクシーのスペック
- 全長×車幅×車高:4560×1695×1850mm
- ホイールベース:2825mm
- エンジン:直列4気筒
- 総排気量:1998cc
- 最高出力:152ps(112kW)/6000rpm
- 最大トルク:20.4kg・m(200N・m)/4000rpm
- 燃費:14.2km/l
2代目の発売は2007年6月
初代の発売日から5年7ヶ月後の2007年6月27日に2代目へとフルモデルチェンジが行われました。
この2代目モデルでも初代と同じくファミリーカーらしく優しい顔のデザインが採用されました。
CMキャラクターに反町隆史さんを起用してキャッチフレーズは「父になろう」でお父さんに訴求しており、ノアが女性向けならヴォクシーは男性向けという差別化が図られました。
ZSグレードでは当時の車としては珍しくパドルシフトを装備しており、運転していて楽しいミニバンとして人気を得ました。
2代目ヴォクシーのスペック
- 全長×車幅×車高:4595×1695×1850mm
- ホイールベース:2825mm
- エンジン:直列4気筒
- 総排気量:1986cc
- 最高出力:143ps(105kW)/5600rpm
- 最大トルク:19.8kg・m(194N・m)/3900rpm
- 燃費:13.4km/l
3代目の発売は2014年1月20日
現行の3代目モデルは2014年1月20日に発売で、2代目の発売日からは6年7ヶ月でのフルモデルチェンジになりました。
この3代目からは今までのファミリーカーらしいデザインから一変して押しの強いフロントマスクになり、ヘッドランプはエッジが効いて攻撃的な印象を見るものに与えます。
デザインコンセプトは「エモーショナルボックス」ということで感情に訴えかける力強さをイメージしています。
トヨタ純正オプションやTRD、モデリスタなどから多数のエアロパーツも発売されており、カスタムを楽しむ人も一気に増えています。
ハイブリッドが追加されたのも3代目からで7人乗りのFFモデルではJC08モードの燃費が23.8km/lとミニバンとしてはかなり低燃費で経済的。
3代目ヴォクシーのスペック
- 全長×車幅×車高:4695×1695×1825mm
- ホイールベース:2850mm
- エンジン:直列4気筒
- 総排気量:1986cc
- 最高出力:152ps(112kW)/6100rpm
- 最大トルク:19.7kg・m(193N・m)/3800rpm
- 燃費:16.0km/l
4代目の発売は2020年
ヴォクシーのフルモデルチェンジの間隔をまとめると以下のようになります。
- 初代~2代目:5年7ヶ月
- 2代目~3代目:6年7ヶ月
約6年の間隔でフルモデルチェンジをしているので2014年1月20日に発売された3代モデルは2020年に行われるという予想になります。
2014年と2020年の中間年となる2017年7月3日にはデザイン変更も含めたビッグマイナーチェンジを行っていますし、今のところ2020年が最有力の年と考えられます
フルモデルチェンジ内容の予想情報
エクステリア
エクステリアは3代目のような刺激ある攻撃的なデザインを更に進化させたようなデザインになることが予想されます。
今のところヴォクシーのコンセプトモデルは発表されていませんが、参考としてトヨタ次世代ミニバンのコンセプトであるファインコンフォートライドを紹介します。
ファインコンフォートライドは次期エスティマのコンセプトモデルと言われている車種。
ヘッドランプにヴォクシーらしさはありませんが、独特のボディプレスラインはエスティマだけではなくヴォクシーにも採用されるかもしれません。
横から見るとルーフラインがやや下がっておりクーペ風で格好良いデザインであることが分かります。
かなりディテールに拘っており直線、曲線を上手く融合させまとめています。
またミニバンではありませんがヴィッツやアクアなどコンパクトハッチバックのコンセプトであるFT-Bhという車も紹介します。
攻撃的なL字型のヘッドランプ、縦型で毒々しい網目模様の入ったテールランプなどはヴォクシーにも通じるデザインと言えるでしょう。
インテリアカラーは選択可能
ヴォクシーのインテリアは黒を基調としてミニバンらしく使い勝手重視のデザインになっています。
売れ筋のZSグレードでは明るいオレンジ色をダッシュボードやドアトリムに使用したお洒落なカラーリングも選べます。
ただ2017年のビッグマイナーチェンジでオレンジ色は廃止されました。
オレンジの代わりに登場したのがブラック&レッドでインパネ部分に加えてシートにも赤色を使っており、スポーティーな印象が強くなりました。
4代目モデルでもブラックの他にオレンジやレッドなどの明るいカラーパターンを選べます。
自動運転技術の採用
次期ヴォクシーで最も注目されている点は自動運転技術が採用されるかです。
ライバルであるセレナはレベル2・条件付きの部分自動運転「プロパイロット」をすでに採用していることから、高速道路などで運転する機会の多いユーザーはセレナを選ぶ傾向にあります。
ただトヨタは自動運転について慎重な姿勢を見せており、既にレクサスのフラッグシップセダン・レクサスLSでは世界初の自動操舵回避支援や後方歩行者対応の自動ブレーキ、自動車線変更支援などが付いて自動運転レベル2になるのですが自動運転技術とは発表していません。
あくまでもトヨタは運転支援技術として公表しており、自動運転については確固たる技術を確立してから大々的に発表するようです。
このことからヴォクシーでも自動運転技術が装備!とは宣伝はしないものの、次期モデルではレクサスLSやセレナと同様にレベル2の自動運転技術は付くものと予想されます。
出典:国土交通省・http://www.mlit.go.jp/common/001219253.pdf
レベル2の自動運転は高速道路など特定条件下で動作するものを言います。
例として高速道路自動運転モードにすると以下の運転を自動で行ってくれます。
- 前方に遅い車がいると自動で追い越し
- 高速道路、バイパスの合流を自動で行う
ファミリーカーやレジャー目的として需要が高いヴォクシーなので、長距離移動が多いドライバーにとっては嬉しい機能ですね。
新開発の2.0Lハイブリッドシステム
トヨタは2018年2月に直列4気筒2.0L・ダイナミックフォースエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた新しいパワートレイン「2.0Lトヨタハイブリッドシステム(THS2)」を開発しました。
このパワートレインは新型プラットフォームToyota New Global Architecture(TNGA)に合わせて開発されており、トランスミッションはCVT・6速マニュアルトランスミッションに対応。
また駆動方式もFF、4WDに対応しているトヨタの次世代を担うシステムです。
トヨタ公式チャンネルの動画はコチラ!
※音はありません。
2.0LトヨタハイブリッドシステムはレクサスUXやカローラスポーツ、そしてヴォクシーにも採用される予定です。
燃費は30.0km/lを超えるか
2.0Lトヨタハイブリッドシステムの燃費については公表されていませんが、従来のシステムより25%のエネルギー損失の低減、10%の軽量化、バッテリーの小型化に成功しており燃費の向上は間違いありません。
エネルギー損失が25%低減されたというのは燃費にはかなり良い影響を与えると考えられており、単純に25%良くなったとするとヴォクシーの場合は23.8km/lから29.8km/lという数値になります!
約30km/lなるわけですがトヨタのコンパクトSUV「C-HR」が既に30.2km/lという数値ですし、次期ヴォクシーでは30.0km/lというのも決してあり得ない数値ではありません。
2014年2月にヴォクシーハイブリッドはラインナップに追加されましたが、この時点で23.8km/lという低燃費ということを考えると更に30.0km/lという燃費が現実味を帯びてきますね。
エンジンスペック
次期ヴォクシーに搭載される直列4気筒2.0L直噴エンジン-ダイナミックフォースエンジンは、新型カムリで既に採用されており熱効率が非常に良いエンジンでガソリンです。
ガソリンエンジンで40%、ハイブリッドで41%という最大熱効率を達成していて、この数値は世界トップレベル。
ダイナミックフォースエンジンのスペックは以下の通りです。
- エンジン:直列4気筒
- 総排気量:1986cc
- 圧縮比:13
- 最高出力:126kW/6,600rpm
- 最大トルク:205Nm/4,800rpm
現行のエンジンよりも燃焼効率が良くなり最高出力は+14kW、最大トルクは+8Nmとパワーアップしており燃費も改善されます。
またハイブリッドではモーターと組み合わせることになり、ハイブリッドシステムのスペックは以下の通り。
- エンジン:直列4気筒
- 総排気量:1986cc
- 圧縮比:14
- 最高出力:107kW/6,000rpm
- 最大トルク:180Nm/4,400rpm
- モーター出力:80kW
- モータートルク:202Nm
2.5Lエンジンも同時に開発されましたが、こちらはヴォクシーではなくヴェルファイアやアルファードで採用されることになるでしょう。
トランスミッションはダイレクトシフトCVT
2.0Lトヨタハイブリッドシステム、2.0L直噴エンジン-Dynamic Force Engineに組み合わされるトランスミッションは、同じく新開発のダイレクトシフトCVTです。
CVTとして世界で初めて発進用のギアを採用しており力強い加速とアクセルペダルを踏んでからのタイムラグを改善して、運転の楽しさをより一層強調します。
その他にも伝達効率の向上、エンジン高効率領域の活用、応答変速の向上など多くの進化があり、従来のCVTに比べて+6%も燃費が良くなりました。
変速時間も高速化されデュアルクラッチトランスミッションを上回ることに成功した優れたトランスミッションです。
流れるウインカー
アウディ、レクサスの車種を中心に使われている流れるウインカーことシーケンシャルウインカーですが、トヨタのC-HRやハリアーなどでも採用されています。
C-HRでは上級グレードのGまたはG-Tで標準装備になりましたね。
4代目ヴォクシーでも流れるウインカーが装備される確率は高いと言えるでしょう。
動画は社外品による80系ヴォクシーの流れるウインカー。
安全装備はトヨタセーフティセンスの最新バージョンへ
現行型ヴォクシーの安全装備はトヨタセーフティセンスCが付いており、主な機能としては以下の通りです。
- 自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)
- 車線はみ出しアラート(レーンディパーチャーアラート)
- 自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)
- 先行車発進アラーム(先行車発進告知機能)
自動ブレーキも付いていますがヴォクシーに付いているものは対車両のみで歩行者や自転車には対応しておらず、警告音やディスプレイ表示もありません。
動作速度も10km/h~80km/の間なので高速道路で100km/h巡行しているときには動作しません。
少し物足りない自動ブレーキの性能ですが次期モデルではトヨタセーフティセンスの第二世代型となり、各種安全装備の性能が飛躍的に向上します。
今まではトヨタセーフティセンスCとPで差別化されていましたが、今後はトヨタセーフティセンスとして一本化されます。
自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)
自動ブレーキ機能はミリ派レーダーと単眼カメラの2つの検知システムにより対歩行者にも動作します。
また対車両に関しては動作速度が10km/h~180km/hになるので高速道路上でも万が一の事故を防ぐことができます。
ハンドル操作サポート(レーンレーシングアシスト)
高速道路やバイパス道路などを走行中には車線の中央を走行するようにハンドル操作のサポートが行われます。
ふらつきやはみ出しを検知するとブザーとディスプレイ表示による警告とともに、ステアリングの自動制御によりもとの車線に戻ります。
白線が無い場合では先行車を検知して追従する機能がついている自動運転技術の1つです。
追従ドライブ支援機能(レーダークルーズコントロール)
レーダークルーズコントロールでは前方車両の速度に合わせて加速・減速を自動で行いドライバーの疲労軽減に役立ちます。
全車速追従制御が付いているので停止から再発進まで対応しています。
ファミリーカー需要も高いヴォクシーですから、ゴールデンウィークやお盆休み、年末などの渋滞や混雑時にはとても助かる機能。
自動ハイビーム(オートマチックハイビーム/アダプティブハイビームシステム)
車両前方の単眼カメラが対向車両のヘッドランプを検知することで、ロービームとハイビームの切り替えを自動で行ってくれます。
常に最適な視界を確保できるので夜の運転が苦手な方にとっては嬉しい機能です。
標識読み取りディスプレイ(ロードサインアシスト)
見落としがちな道路標識を前方カメラが検知して車両のディスプレイ内に表示する機能です。
- 最高速度
- はみ出し通行禁止
- 車両進入禁止
- 一時停止
見落とすと交通違反になってしまう標識を検知でき、ドライバーの安全運転と事故予防につながります。
煌などの特別仕様車
ヴォクシーは初代~3代目の全てのモデルで特別仕様車「煌(きらめき)」が発売されていることから、4代目でも煌が発売されることはほぼ確定です。
煌は通常モデルの発売から約1年後に追加されているので、4代目が2020年にデビューしたら煌は2021年に登場するでしょう!
現行モデルでは煌3となっていますが煌4についての情報はまだありません。
価格は250万~350万
現行型の主要モデル(FF駆動で7人乗り)の価格は以下の通り。
- X(ベースグレード):2,466,720円
- ZS:2,775,600円
- ハイブリッドZS:3,269,160円
- ZS煌3:2,869,560円
- ハイブリッドZS煌3:3,363,120円
4代目ヴォクシーは安全装備の充実やパワートレインの変更などで現行型より10万~20万円は高くなりそうですが、価格帯としてはほぼ同じで250万~350万と予想されます。
2014年に姉妹車種としてラグジュアリー性を高めたエスクァイアが追加されましたし、ベースグレードで300万円を超える高級車になることはまず無いでしょう。
今までと同様に年収400万円あれば無理なく買えるファミリーカー、また若者の遊び車として人気を得ることは間違いありません。
まとめ
現行の3代目ヴォクシーは2014年1月に発売されて、2017年7月にビッグマイナーチェンジが行われました。
ヴォクシーは約6年の間隔でフルモデルチェンジを行っているため4代目になるのは2020年と予想されます。
そしてデビューから1年後の2021年には特別仕様車の煌(きらめき)が登場するでしょう。
自動運転技術や安全装備については現行型よりかなり進化することは間違いないですし、デザイン面では流れるウインカーが採用されるかに注目が集まります。
発売まで時間はありますが新型ヴォクシーに関する情報が分かり次第、当記事も更新していきます!
姉妹車種のノアについてはこちらからどうぞ!
高級ミニバンのアルファード・ヴェルファイアのフルモデルチェンジに関する情報はこちら。
ヴォクシーを含むトヨタ車の値引き方法については別記事にまとめたので宜しければチェックしてくださいm(_ _)m
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