デュアルクラッチのメリット・デメリットを分かり易く解説!外車に多い!

デュアルクラッチ DCTの メリット デメリットを 紹介!
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外車での採用率が多いギア変速の方式といえばDCT(Dual clutch transmission・デュアルクラッチトランスミッション)ですね。

今回はDCTの構造など難しい話は置いておいて、実際にDCT車を所有して運転するときのメリットデメリットを中心に分かりやすく解説していきます!

DCTを採用している外車の購入を考えている人に、参考にしていただければ幸いです。

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デュアルクラッチトランスミッションのメリット

AT限定免許で運転できる

まず基本的なことから紹介します!

車に興味が無い方でも、ご存知かと思いますが車は大きく分けて2種類の変速の方式があります。

  • AT(オートマチックトランスミッション):自動でギアが変速する。
  • MT(マニュアルトランスミッション):人間の手でギアを変える必要がある。

日本ではAT限定免許だとMT車を運転できないように、この2つは全くの別物です。

では、DCTはどちらに属するのかというと自動車免許的に言えばAT車ですね。

構造的にはMTのほうに近いんですが電動油圧式ポンプにより自動的に変速してくれますし、クラッチペダルも無いのでAT限定の免許で運転することができます。

ブレーキペダルを離してアクセルを踏めば走り出しますし、トルクコンバーター式ATのようにDCTでもクリープ現象がある車種があります。

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またデュアルクラッチという機構は同じですが、各メーカーでデュアルクラッチトランスミッションに対してオリジナルの名称を付けています。

  • ポルシェ:PDK・ポルシェドッペルクップルング
  • アウディ:S-tronic・エストロニック
  • フォルクスワーゲン:DSG・ダイレククトシフトギアボックス

PDK、S-troninc、DSGは基本的な構造は同じですが、各メーカーで細かな改良やチューニングを加えており変速時間や耐久性などが異なります。

ギアの変速スピードが速い

DCT(デュアルクラッチ)というのは文字通り、通常は1枚のクラッチ板が2枚付いています。

1速で1枚目のクラッチが繋がっているときには、すぐに2速に変速できるように2枚目のクラッチが待機している状態となっています。

この構造を利用することで1速から2速、2速から3速などギアチェンジのタイムラグをほとんど感じること無く、変速を行うことができます。

もちろん変速時のショックもほとんど感じることはありません!

例として日産の2007年式のGT-Rで各ギア間の変速スピードは0.2秒!

もう10年近く前の車でこのスピード!

そして現在の車は、どのくらい速くなったかというとフェラーリ・F430スクーデリアがなんと0.06秒という驚愕のタイムを叩きだしています!

ここまでくると、もはやギアが変わったかどうかも分からないレベルかもしれません。。。

フェラーリF430の変速スピード

カンレン⇒イタリア車はやっぱり故障しやすい!?

2018年式のポルシェ911に搭載されているポルシェドッペルクップルング(PDK)の変速時間は0.02秒で電光石火のトランスミッションと言われてます。

加速が良い

ギアの切り替えが早い=加速も良くなります。

フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェといった、本格的なスポーツカーを製造するメーカーがMTではなくDCTに力を入れているのは、人間の手で操作するマニュアルよりも加速が良いからです!

フェラーリのトランスミッションはMTを廃止して、シングルクラッチのセミオートマ「F1-マチック」からDCTに移行しました。

ランボルギーニもMTのラインナップは無く、ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ(LDF)というDCTになっています。

プロのドライバーであっても今のDCTの速さには太刀打ちできませんからね。

BMWもハイパフォーマンスモデルであるMになると、ATからDCTになる車種もあります。

エネルギー効率が良い

国産に多い通常のトルクコンバータ式、CVT式のAT車だとエンジン出力の70~80%しかタイヤに伝えることができませんが、クラッチでダイレクトにエンジン出力を伝えることができるDCT車は、MT車と同じく95%以上のエネルギー効率を誇ります。

よくオートマよりマニュアルのほうが燃費が良いと言われる所以ですね。

DCT車もクラッチが2枚あって自動的に変速してくれるというだけで、基本的にはマニュアル車ですから同等の効率と高燃費を得ることができます。

マニュアルトランスミッションの構造を2つのクラッチによって自動変速化したDCTは、優れた伝達効率やダイレクト感の
ある加速など、マニュアルトランスミッションの利点をそのまま備えています。このDCTとモーターを組み合わせ、モーター
をトランスミッション末端に配置。DCTクラッチがエンジンとモーターの接続・切断を兼ねる構造としました。

また、ギア構造を工夫することで全長を短く抑えながら7速化を実現しています。

出典:http://www.honda.co.jp/factbook/auto/fit/201309/p25.pdf

こちらの動画はメルセデス・ベンツ・SLS AMGに搭載されるAMG SPEED SHIFT DCTという7速のスポーツトランスミッションを生産している工場内の動画。

生産しているのはメルセデス・ベンツではなくドイツの自動車部品メーカー「ゲトラグ社」です。

デュアルクラッチトランスミッションのデメリット

構造が複雑で高価

ここまで良い所ばかりのDCTですが、その分構造は複雑で他のトランスミッションより高価になります。

例としてあげると外車の中で比較的低価格で買える車種はDCTでなく、シングルクラッチの自動変速機を採用しています。

  • フォルクスワーゲン:up!
  • フィアット:500
  • プジョー:208 などなど

デュアルクラッチはシングルクラッチに比べると生産コストが高いですし大きく重くなるということで、コンパクトカーでDCTが採用されていることは少ないです。

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2016年2月20日

こちらは車両本体の壊れやすさランキングの記事。

発進時にギクシャクする

トルコン式ATやCVTだと発進時にショックをほとんど感じることなく滑らかに進めますが、DCTは発進時のショックが大きくギクシャクした感じがあります。

これは1速から2速へギアチェンジするときの変速ショックが原因です。

コンピュータで電子制御された電動油圧ポンプやアクチュエーターがクラッチペダルを操作するわけですが、構造が複雑なため滑らな変速が難しくなっています。

特に日本は信号や交差点、渋滞が多くストップ&ゴーを繰り返すためDCT特有のギクシャク感が気になってしまいます。

日本メーカーのホンダではハイブリッドシステムに7速DCTを組み合わせていますが、DCTのデメリットである発進~徐行時のショックをなくすために発進時はモーターのエネルギーを使って車を走らせています。

修理費用が高くなる

毎回の変速で2枚のクラッチを使用するわけではないので、クラッチ交換頻度が多い!とかは無いですけど、やはり壊れたときの修理費用は高額になります。

少なく見積もっても20万円は必要と考えて下さい。

外車ということで仕方ないか。。。と思うと心も落ち着くかもしれません。

外車を乗るうえでの宿命だと思いましょう。

ただ現在はDCTも採用されて10年以上が経過して信頼性も向上しているので、必要以上に故障を恐れる必要はありませんけどね。

まあトルクコンバータ式のATでも壊れたら、かなりの費用が飛んでいくのでDCTだけが特別に高額ってわけではありません!

まとめ

以上のことを簡単にまとめていきます。

  • 変速スピードが速く、加速が良い
  • エンジン出力の損失が少なく、燃費も良い
  • 構造が複雑なため、故障したときの修理費用は高くなる(シングルクラッチ車に比べて)

デメリットも無いわけではありませんが、現在、最も理想的なトランスミッションと言われるDCT!

ホンダを始めとして国産車での採用も増えてきましたが、やはり昔から採用が多い輸入車でDCTを体感してみたほうがいいかもしれません。

CVTから乗り換えると運転の楽しさを再確認することができるでしょう。

DCT車を買うならパドルシフトを付けよう

最後に個人的な意見となりますが、DCTの凄さはパドルシフトがあって初めて本当に分かると思います!

カーブを抜けて、いざストレートへ!という場面でパドルシフトでパパンッ!とシフトダウンして、加速していく気持ちよさは味わったことのある人にしか分からない楽しさがあります。

グレードによっては最初から付いている車も増えてきていますが、もしパドルが付いて無かったら、オプションで付けることができますので、ぜひご検討をしてみてはいかがでしょうか!?毎日の運転が楽しくなることは間違いなしです。

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