マニュアル車の発進手順とコツを解説します!動画も紹介!

マニュアル車の発進手順
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マニュアル車はドライバー自身がクラッチとギアを操作しなければ発進をさせることはできません。

免許はマニュアルで取得したけど手順を忘れてしまった、または自動車教習所で練習中でコツを知りたい方のために、当記事ではマニュアル車のエンジンの掛け方、発進方法をまとめました!

ちなみに私は10年以上、MT車を日常的に運転しているので、本や教習所では教えてくれないポイントも紹介していきます。

パーキングブレーキとギアを確認する

マニュアル車のギア

車のエンジンを掛ける前には必ずパーキングブレーキが掛かっていること、ギアがニュートラルになっていることの2点を確認してください。

ギアがリバースや1速に入った状態でもエンジンを掛けることはできますが、少しでもクラッチペダルから足を離すとすぐにエンストします!

クラッチをガツンと繋いだときの衝撃や音は想像以上に大きく、トランスミッションやクラッチなど車もダメージを負いますし、何よりもかっこわるいです。

マニュアル車に慣れていないと忘れがちなので注意してください。

 

クラッチを踏んでエンジンを掛ける

クラッチペダル

パーキングブレーキとギアがニュートラルになっていることを確認出来たら鍵を回してエンジンをかけましょう!

と言いたいところですが、日本で発売されているマニュアル車はすべてクラッチスタートシステムといって、クラッチペダルを奥まで踏み込まないとエンジンが掛からない仕組みになっているので、左足はクラッチを踏み込み、右足はブレーキペダルを踏んだ状態で鍵を回してエンジンをかけます。

最近はマニュアル車でもプッシュボタンスタートの車種が増えていますが、ボタン式でもクラッチを踏まないとエンジンが掛からないのは同じです。

ブレーキペダルは踏んでいなくてもエンジンは掛かりますが、安全のためには踏む癖をつけた方が良いです。

私は面倒くさがりなのでクラッチのみを踏んでエンジンを掛けていますが、教習所でやると怒られるので必ずブレーキは踏んでください(笑)

 

パーキングブレーキを解除してギアを1速に入れる

1速ギア

エンジンが掛かったら周囲が安全なことを確認してからパーキングブレーキを解除して、いよいよ発進の準備に入ります。

  1. パーキングブレーキを解除する(サイドブレーキを下す)
  2. クラッチペダルを踏み込む
  3. ギアをニュートラルから1速に入れる

ここまで来たら発進の準備は完了です!

 

クラッチペダルをゆっくりと離していく

タコメーター

マニュアル車を発進させるのにアクセルペダルを踏む必要はなく、アイドリング状態のエンジン回転数(1000rpm以下)でクラッチさえ繋げば車はゆっくりと動き出すので、まずはクラッチペダルだけをゆっくりと離していき半クラッチで車が動く位置を探ります。

車種によってクラッチが繋がるポイント(半クラッチ、クラッチミート)は全然違いますが、ゆっくりと離すことで初めて乗るMT車でもスムーズに発進させることができます。

クラッチペダルはアクセルやブレーキよりも可動範囲が大きいので、いつまで経っても繋がらず本当に動くの?と思ってあせるかもしれませんが、じっと我慢してゆっくり離してくださいね。

焦って早く離すと簡単にエンストします(笑)

マニュアル車の発進は半クラッチになるポイントを左足の感覚で覚えることができたらほぼマスターしたことになるので、何度も繰り返して車が動き出すポイントを覚えてください!

 

動き出したらアクセルペダルをゆっくりと踏み込む

アクセルペダル

車がゆっくりと動き出したらアクセルペダルもゆっくりと踏み込んでいき、クラッチペダルは逆にゆっくりと離していきます。

感覚としてはクラッチを離した分だけアクセルを踏み込むような、クラッチとアクセルペダルの操作が真逆になる感じでしょうか?

エンストするのが怖いからといって半クラッチのままアクセルペダルを踏み続けると、クラッチディスク(クラッチ板)と呼ばれる部分が擦れてしまい摩擦熱や消耗の原因になるので車が動き出したらクラッチを離していくことが大切!

かといって半クラッチで車が動き出したからといって、クラッチペダルから足を離してガツンと繋いでしまうと車にショックが掛かりエンストする可能性がることも知ってください。

クラッチとアクセルペダルを同時に操作して素早く、そして滑らかに繋いで発進することがドライバーにとっても車にとってもベストです!

 

半クラッチの時間が長いとスムーズに発進させることはできますが、クラッチディスクの消耗が早くなりクラッチ交換の時期も早くなりますからね。

クラッチの交換時期としては10万~20万kmに1回が目安で費用は国産車なら10万円以下、輸入車だと15万~30程度かかります。

下手な人だと5万kmでダメになって交換サイクルが早くなることを知っておきましょう。

 

タコメーターは参考としてみて下さい

タコメーター

マニュアル車を発進させるときの目安としてエンジン回転数が1500~2000rpmになるようにアクセルペダルを踏み込むとよいと言われますが、ちょっと踏み込めば1500~2000rpmに自然になりますから、わざわざタコメーターを見る必要はありません。

下手にタコメーターを見て回転数を上げようとすると余計に踏み込んでしまい、3000rpm以上になって急発進するリスクが高く事故の原因にもなります!

半クラッチにするだけで車は発進しますからアクセルペダルは優しく踏み込むだけで十分です。

 

1速から2速にシフトチェンジ

車を発進することができクラッチペダルから足が完全に離れたら、時速10km/hを超えたぐらいでシフトノブを下に動かして2速へシフトチェンジをします。

急加速したい場合も1速で引っ張るより、2速で引っ張ったほうが早いので、1速のギアは発進するためのギアだと思ってください。

 

発進のコツ

マニュアル車をスムーズに発進させるためのコツとしては、アクセルペダルとクラッチペダルの操作をできるだけゆっくりにすることです。

慣れてしまえば半クラッチの位置やアクセルを踏みだすタイミングが感覚で身につくので素早く行ってもスムーズに発進できますけど、慣れない内は半クラッチの位置車の振動やエンジン音を感じながらゆっくりと動作してください。

マニュアル車のモード

また最近はマニュアル車でもエコ、ノーマル、スポーツなど走行モードが選べる車種が増えていますが、初心者の内はエコモードで練習することをおすすめします。

エコモードはアクセルペダルを踏んでから車が伝わるまでのレスポンスが悪くなりますが、急発進のリスクや半クラッチをしていてもクラッチディスクの消耗を少なくすることができますからね。

車が動き出すクラッチの位置なども把握しやすいですから、エコモードで車が発進する感覚をつかんでください。

 

逆にスポーツモードにするとエンストはしにくくなりますが、クラッチがつながった瞬間に急加速する恐れがあって車の特性を知らないとパニックになり危険!

ピタッと半クラッチに合わせる技術をマスターしてからじゃないと、発進する前にスポーツモードにするのは危険ですよ。

 

エンストする原因

発進のときにエンストする原因は半クラッチの時間が短すぎる、アクセルを踏まなさ過ぎたことの2つがあります。

半クラッチを長くするとエンストはしませんけど、半クラッチになるペダルの場所が分からないことには時間を長くすることもできないので、エンストしそうになった場合はクラッチペダルを踏んで回避しましょう。

慣れてないときに慌ててクラッチやアクセルペダルを操作してもいい結果になることは稀ですから、とりあえずクラッチを踏んで冷静になるのがベスト!

 

アクセルは踏みすぎると急発進やクラッチディスクの消耗につながりますが、踏む力が弱すぎるとエンストするので、車から伝わる振動やエンジン音を参考にして踏む力を決めましょう。

さきほども解説しましたがタコメーターを見て合わせようとすると、ついつい踏みすぎてしまうので、パーキングブレーキを引きニュートラルの状態で2000rpmになるアクセルペダルの踏み方を身体で身に着けるのがするがおすすめ!

 

動画で学ぼう

こちらは山形県にあるマツキドライビングスクール(自動車学校)がアップしているMT車の発進と停止を紹介した動画です。

自動車学校が作成しており丁寧で分かりやすく参考になります。

 

まとめ

マニュアル車の発進で重要なのは半クラッチがつながる場所を左足の感覚で覚えること!

1か月も経てば一瞬で半クラッチに合わせてアクセルペダルも抜群のタイミングで踏み込めるようになり、発進で苦労することはなくなります。

アクセルに関してはタコメーターが2000rpmを指すぐらいの力で踏むことを、停止してギアがニュートラルの状態で何度も練習して覚えましょう。

 

低回転でも最大トルクをたたき出すダウンサイジングターボエンジンを積んでいる車はアクセルをあまり踏まなくても十分に車に動力が伝わるのでエンストはしにくいです。

ミニクーパーSやBMWの3シリーズ、アウディS1などのダウンサイジングターボの輸入車はMT初心者にとっては意外と運転しやすくておすすめです!

まあ練習できる機会はほぼないと思いますが、ドライビングモードも付いているので走りも楽しくて最高の選択と言えるでしょう。

MTで乗れる外車については別記事で紹介しているので、よろしければ合わせてチェックしてください!

おすすめ⇒マニュアル車の外車!おすすめ20車種以上を総まとめ!

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