エルグランドは利便性重視だったミニバンに高級感・ラグジュアリー性を備えた先駆けとなった高級車です。
1997年に初代モデルを発売して以来、2002年に2代目(E51型)、2010年に3代目(E52型)とフルモデルチェンジを重ね現在も人気を得ています。
そして2018年のエルグランドで期待されるのがフルモデルチェンジして4代目(E53型)になるのかどうか!
強力なライバルであるトヨタのアルファード・ヴェルファイアは2018年1月にビッグマイナーチェンジを行い更に売れ行きを伸ばしていますがエルグランドはどうなるのでしょうか?
4代目の最新情報を動画・画像を交えながら紹介していきます。
目次
日産・エルグランドのモデルチェンジ周期
まずは4代目にフルモデルチェンジを予想するために、今までのエルグランドのモデルチェンジ周期をまとめました。
初代(E50型)1997-2002年
引用:https://www.productreview.com.au/p/nissan-elgrand/m/e50-1997-2001.html
初代エルグランドは1997年に発売されファーストクラスの移動空間を提供することに開発されたラグジュアリーミニバン。
今でこそアルファード、ヴェルファイア、オデッセイなどラグジュアリーミニバンが各メーカーから発売されていますが、先駆けとなったのはエルグランドです。
また当時はディーゼルエンジンがラインナップされており、大きなボディで車両重量も2000kgを超えていましたがディーゼル特有のトルクにより運転しやすいと高評価でした。
初代は1997年5月~2002年5月までの丁度5年間、生産が続けられました。
プライムエディション
- エンジン:直列4気筒ディーゼル+ターボ
- 総排気量:2953cc
- 最高出力:170ps(125kW)/3600rpm
- 最大トルク:36.0kg・m(353N・m)/1800rpm
- 車両価格:3,669,000円
2代目(E51型)2002-2010年
引用:https://www.carsguide.com.au/car-reviews/nissan-elgrand-59076
2代目モデルは2002年5月~2010年8月までの約8年という長い期間生産が続けられました。
2代目エルグランドは当時発売されていた本格的なSUV「テラノ」とプラットフォームを共有していますが、ミニバンに必要な走行安定性能を高めるため4厘全てをディスクブレーキにするなど様々な改良が加えられ走行性能が高い評価を受けました。
スポーツグレードのハイウェイスターが登場したのも2代目からです。
ハイウェイスター バージョンL
- エンジン:V型6気筒
- 総排気量:3498cc
- 最高出力:240ps(177kW)/6000rpm
- 最大トルク:36.0kg・m(353N・m)/3200rpm
- 車両価格:3,950,000円
3代目(E52型)2010年-
引用:https://www.productreview.com.au/p/nissan-elgrand/m/e52-2010-present.html
3代目モデルは2010年8月から現在に至るまで生産が続けられています。
既に8年が経過しているため2019年には4代目にフルモデルチェンジされると予想されています。
デザイン面ではライバル車種のアルファードやヴェルファイアに比べると威圧感が少なく大人しいので、高級ミニバンの購入層からすると少し物足りないようです。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/elgrand/exterior_interior.html
お洒落なタンレザーを用いたインテリアは古臭さはなく質感高く上質な室内空間に仕上げられています。
ライダー ハイパフォーマンススペック オーテック30thアニバーサリー
- エンジン:V型6気筒
- 総排気量:3498cc
- 最高出力:280ps(206kW)/6400rpm
- 最大トルク:35.1kg・m(344N・m)/4400rpm
- 車両価格:5,389,200円
4代目(E53型)2019年-
そして4代目へのフルモデルチェンジ予想ですが、今までの周期から考えると2019年になることはほぼ確定!
- 初代(E50型)1997-2002年
- 2代目(E51型)2002-2010年
- 3代目(E52型)2010年-
初代は5年、2代目は8年、3代目も8年経過しているので、9年目となる2019年にはフルモデルチェンジを行うでしょう。
日産・新型エルグランド・4代目(E53型)の最新情報
ここからは4代目エルグランドについての最新予想情報を紹介していきます!
予想デザイン
次期エルグランドの予想CGです。
日産の新しいデザインアイコンであるVモーショングリルを採用しており、フロントマスクはライバル車種のヴェルファイアやアルファードに負けないぐらい攻撃的なデザインです。
ここからはエルグランドの予想デザインではありませんが日産が出しているコンセプトカーは参考になると思います。
こちらは新型ジュークと言われているグリップスコンセプト。
日産の最新車種はVモーショングリルを採用するだけじゃなく存在感も増すようになっています。
現行エルグランドでは小さく控えめなVモーショングリルですが4代目では大型化されそうです。
キックスコンセプトはSUVですが、やはりフロントマスクはVモーショングリルが目立ちますね。
Vモーションじゃないコンセプトモデル「タイタン・ウォリアーコンセプト」
大型のフロントグリルと独特のデザインが目を引くヘッドランプは、そのままミニバン・エルグランドにも採用できそうですね。
そして東京モーターショー2017で公開された100%電気自動車の「NISSAN IMx」
デザイン的にエルグランドからは掛け離れていますが、、、
新型エルグランドのコンセプトモデルが発表された場合は、IMxのような前衛的なデザインになるでしょう。
こちらは新型エスティマと言われているトヨタのファインコンフォートライド
エルグランドでも未来的なコンセプトモデルの登場に期待されます。
ハイブリッド・e-POWERで高燃費
現行エルグランドの燃費は2.5L直4 or 3.5LのV6エンジンを積んだ大型ミニバンということで決して良くはありません。
7人乗りモデルでは以下の燃費。
- 2.5L・FF:10.8km/l
- 2.5L・4WD:10.2km/l
- 3.5L・FF:9.4km/l
- 2.5L・4WD:9.0km/
ライバルのアルファード・ヴェルファイアが2018年1月のマイナーチェンジ以降、3.5L+4WDでも10.4km/lという2桁燃費を達成してきましたしエルグランドの欠点とも言えます。
次期モデルでは日産のハイブリッド技術・e-POWER導入の可能性は高いでしょう。
日産ではノートe-POWERが37.2km/lという燃費。
パワートレインは直列3気筒の1.3L(HR12DE)にモーターアシストを加えトランスミッションはエクストロニックCVTを組み合わせています。
実質的な出力・トルク(254Nm/0-30008rpm)は2.0L+ターボエンジンに匹敵。
エルグランドの大きさと車両重量からすると物足りないので、実際には2.0L直4エンジンにe-POWER技術が搭載されるでしょう。
参考までにエクストレイルでは20Xハイブリッドというグレードで2.0L直4にモーターのハイブリッドの組み合わせがあり燃費は20.8km/l。
e-POWERとハイブリッドの違いですが、e-POWERはエンジンの力で発電した力を100%モーター経由でタイヤに伝えることで走行します。
今までのハイブリッドはエンジン+モーターでタイヤに伝えており、この動力伝達経路が最も大きな違いと言えるでしょう。
エンジンとタイヤが直接繋がっていないのでモーターパワーのみで最も効率良く車を走行させることができます。
自動運転・プロパイロット
日産ではセレナ、エクストレイルで自動運転「プロパイロット1.0」を導入していますが新型エルグランドでも導入されるのは間違いありません。
ファミリーでの遠出や旅行など高速道路を長い時間運転するときには欲しい装備ですし、セレナでもプロパイロットが導入された新型が人気を得ています。
プロパイロット1.0では以下の検知システムを装備。
- 12個のソナー&カメラ
- 9個のミリ波レーダー
- 6個のレーザースキャナ
- 高精度マップ
機能の簡単は以下の通り。
- 高速道路など同一車線での自動走行に対応
- 前方車両との距離を把握しての速度調整や自動ブレーキ
- カーブでのステアリング制御
- 車両割込みにも対応
安全装備
日産ではプロパイロットの他にも様々な最新技術・安全装備が搭載されています。
インテリジェントアラウンドビューモニター
CMなどでもお馴染みの上空から見ているような映像を映し出せるアラウンドビューモニターは駐車時に大活躍する技術。
画面表示だけではなく検知システムにより障害物などが近いときにはブザー警告でお知らせしてくれます。
車体についている4つの高解像度カメラがドライバーをアシスト。
インテリジェントルームミラー
後部座席に人や荷物を載せているとルームミラーでは後方確認が難しい状況がありますね。
そこで開発されたのがインテリジェントルームミラーで車体後方に搭載されたカメラ映像をルームミラーに移すことで、車内の余計な情報を排除することに成功。
スイッチのON・OFFでミラー映像・カメラ映像を簡単に切り替えることもできます。
エマージェンシーブレーキ
最近の車では当たり前となった自動ブレーキ。
フロントカメラ前方車両を検知して衝突の危険を感知するとメーター内ディスプレイ表示とブザー音で警告!
ドライバーに回避行動を促します。
それでも回避行動が見られない場合には緊急自動ブレーキが作動して事故や衝突を防ぎます。
後部座席がラウンジのようなVIP仕様もあるエルグランドにとって安全装備の充実は必須!
流れるウインカー
トヨタ・レクサス、アウディなどで採用が増えてきた流れるウインカーことシーケンシャルウインカーですが日産ではまだ純正採用はありません。
次期エルグランドでも期待はされますがオプションでもラインナップされる確率は低いでしょう。
動画は車外品による流れるウインカー
E52前期型のLEDシーケンシャルウインカー
D型プラットフォームから次世代型へ
エルグランドでは現在、Dプラットフォームという中大型FF専用のプラットフォームを使っていますが、次期モデルでは日産とルノーが共同開発しているCMF(コモン・モジュール・ファミリー)が採用されます。
CMFはそれぞれ
- C:Common
- M:Module
- F:Family
を意味しますが、コックピット・エンジン・フロントアンダーボディ・リアアンダーボディ・電子アーキテクチャの5つのモジュールから構成されるようです。
この5つを共有化することで開発コスト・生産コスト・部品削減・生産工程短縮を図ります。
2020年までにルノー、日産、両メーカーの70%をCMFで開発した車両にする予定で、既に日本向けでは新型エクストレイルで採用済。
エルグランドではホイールベース拡張や室内空間確保のための低重心化など独自の仕上げが施されます。
ボディサイズ
ボディサイズについては大きな変化はないでしょう。
これ以上、大きくすると狭い日本の道路や駐車場では扱いにくくなるので利便性を重要視されるミニバンにとっては限界ですからね。
- 全長×全幅×全高:4975×1850×1815mm
- ホイールベース:3000mm
2018年の特別仕様車
現行・3代目エルグランドでは2018年2月26日に新たな特別仕様車「ハイウェイスター ジェットブラックアーバンクロム」がラインナップに追加されました!
2016年12月に発売された「ハイウェイスター ホワイトレザーアーバンクロム」以来の特別仕様車です。
ハイウェイスター ジェットブラックアーバンクロムはE52型の3代目エルグランドとしては最後の特別仕様車になる可能性が高いですね。
ブラックアーバンクロムと名付けられているように、ガンメタ調のメッキパーツが装備されている格好良い1台。
エクステリア以上に特徴的なのがシートに明るいタンレザーを採用したインテリアです。
助手席とセカンドシートは膝裏をサポートするオットマン機構も付いており、長時間でも快適に過ごすことができます。
ダッシュボードのインテリアパネルにはグラデションブラックメープルフィニッシャーというオリジナルの木目調パネルを使用しており、上質な室内空間に仕上がっています。
シートはパワーシートでクイックシートヒーターも付いています。
シートベンチレーションこそ付いていませんがタンレザーで乗り心地は抜群です。
2016年12月発売のホワイトレザー・アーバンクロム
ホワイトレザー・アーバンクロムはエクステリアのメッキパーツ、そしてシートのホワイトレザーが特徴のパッケージ。
ダーククロームグリル、ダーククロームフォグランプフィニッシャー、フロントクロームプロテクター、LEDバンパーイルミネーションなどの装備が付いているホワイトレザーアーバンクロムのエクステリア。
シート素材に白の本革を使用したホワイトレザーアーバンクロムのインテリア。
値段は350万から
現行エルグランドの価格はベースグレードで約320万。
ハイウェイスターやライダーになると400万~500万、そして後部2人乗りのVIPでは800万円という設定。
新型でも価格帯としては幅広くグレードによって違いが出てくるのは間違いありません。
アルファードやヴェルファイアとは価格面では差がつきにくいので、プロパイロットやe-POWERなど日産の独自技術で差を付けたいところ。
マイナーチェンジが先か
日産から公式に新型エルグランドに関するアナウンスは無く発売時期も未定なので早くても2019年になるでしょう。
ただ記事中にも書いている通りアルファード・ヴェルファイアの両車種が2018年1月にデザイン変更も含めたビッグマイナーチェンジが行われており、エルグランドでも大幅なマイナーチェンジを行ってくる可能性は十分にあります。
最新情報が分かり次第、当記事も更新をしていきます。
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