トヨタの人気ミニバンであるノアは特別仕様車「ノア Si”W×B(ダブル バイ ビー)」をラインナップに加えています。
Siはベースとなるグレード名を表しており標準で専用のエアロパーツやアルミホイールが付くスポーティーなグレード。
WとBはそれぞれWhiteとBlackの頭文字が由来で、ダブルバイビーでは白と黒の2色を主にインテリアで使っているのが特徴。
XやGなど基本グレードと違うスポーティーなSiをベースに作られた特別仕様車なので、内外装には様々な変更点が多くあります。
今回はSi ダブルバイビーのオリジナル装備や選べるボディカラー、そして価格などについてまとめです!
目次
ノア Siダブルバイビーのスペックやデザイン、変更点とは
ベースとなるSiグレードの装備

まずベースとなるSiグレードですが見た目が変わる8つの装備が標準で付いてます。
- フロント大型バンパー/フロントフェンダー/フロントグリル
- リヤ大型バンパー
- リヤスポイラー
- 大型サイドマッドガード
- UVカットグリーンガラス(フロントドア)
- UVカット機能付プライバシーガラス(スライドドア・リヤクォーター)
- LEDランプ
フロント、サイド、リアにオリジナルエアロパーツが付くほかに、アルミホイール、そして真夏や特に女性にとってありがたいUVカットガラスが付くのも魅力。
ヘッドランプは黒の差し色が入ったBi-Beam LEDヘッドランプでフォグランプもLEDタイプとなります。
エクステリア
次にダブルバイビーのみのオリジナル装備です。
ダブルバイビーではリアハッチゲートにクロームメッキ加工されたバックドアガーニッシュ、リヤコンビネーションランプガーニッシュが付き、Siよりもスポーティーな印象を与えます。

リアハッチゲートにはガーニッシュに加えて特殊樹脂のハイボスカル製のオリジナルエンブレムが付きます。
耐熱性、耐摩耗性がある素材なので劣化の心配はなく樹脂独特の立体感が特徴。

運転席、助手席、スライドドアの各ドアハンドルはメッキ加工に代わりボディがブラックだと一目見て違いが分かります。
コントラストがあり横から見たときに目立ちますね。

Siとダブルバイビーのエクステリアでの違いは3つだけで、エアロパーツのデザイン変更といった派手な変化はありません。
ボディカラーは4色
ダブルバイビーは白と黒をテーマカラーとした特別仕様車なのでカラーは4色と多くはありません。
ブラックを除いた3色はメーカーオプションとなり価格30,000円(税込32,400円)掛かります。
ホワイトパールクリスタルシャイン

ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク

ブラック

ブラッキッシュアゲハガラスフレーク

ボディの塗装はレクサスでも採用されている最新技術「セルフストアリングコート」という耐すり傷向上塗料を使用しており塗膜面までの浅い傷であれば復元する特性を持ちます。
細かな傷が目立ちやすいブラックでもセルフストアリングコートにより目立ちづらくなり、最新の洗車機であれば入れても傷を気にすることはありません。

インテリア
インテリアについてもSiから変わるのは3つだけですが、カラーを黒o白×黒の2つから選ぶことが可能。
- 黒:Wonderful×Black
- 白×黒:White×Black
どちらを選んでもW×Bことダブルバイビーとなるわけですが、おすすめは車内が明るくなりコントラストが綺麗な白×黒です。
汚れが目立ちやすく小さな子供を持つ家庭だと選びにくいかもしれませんがダブルバイビーでしか選べない配色。

では、その他の変更点ですがシート素材はファブリックからファブリック+合成皮革となり消臭機能も付いています。
サイドは合成皮革でがっちりとサポートをして、背中や臀部は柔らかいファブリック素材で見た目も機能性も考えられたシート。
ダブルバイビーに乗っていることを最も感じられる部分かもしれません。

アウタードアハンドルと同じく内側のインナードアハンドルもメッキ加工されています。
乗り降りのたびに手で触れる部分ですし見た目にも触覚にも違いを感じる部分。

ダブルバイビーではドアトリムに合成皮革巻きのソフトな素材が使われ、内装色に合わせた色となります。
高級感が格段にあがる変更点ですね。

ユーティリティ性
その他、ファミリーカーとして人気の高いノアですから使い勝手が良い装備も付いてきます。
後部座席ドアは両側ともにワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドアを採用。
スマートキーを持っていればドアハンドルに付いているボタンを押すだけで自動で開き、ドアを閉める動作もワンタッチの便利機能。

ダブルバイビーの後部座席は7人乗りだと2列目がキャプテンシート仕様、8人乗りだと3人掛けシートが2列になります。
家族だけではなくおじいちゃんやおばあちゃん、友達などを乗せたときに嬉しい後部座席向けのオートエアコンが付きます。

ルームランプはフロント、センター、リヤの全てが白色の低電力LEDになります。

スピーカーは天井に付けられた薄型を含め計6つ。


ただ室内空間が広いノアだとスピーカーが6つあっても音楽を聞くには少し物足りなさを感じるかもしれません。
試乗のときにCD、ipodを持っていけばスピーカー性能も試せるので不満があれば購入時にツイーターやウーファーなどを追加すると良いでしょう。
またオプションとして6.5cmのインパネサイドスピーカーを追加して8スピーカーとなり、専用の別置き4chアンプを搭載して音質に拘ったノア・パノラミックライブサウンドシステムも用意されています。
近年、高級車に限らず軽自動車などでも人気の装備となっているシートヒーター(トヨタの名称は快適温熱シート)ですが、ノアで標準装備となるグレードはハイブリッドSi、ハイブリッドG、Gの3つです。
このうちダブルバイビーがあるのはハイブリッドSiのみなので、ダブルバイビーでシートヒーターを付けたい場合はハイブリッドを購入する必要があります。
ガソリンエンジンのダブルバイビーではオプションでもシートヒーターを付けることはできないのでご注意を!
後付けは非常に困難で欲しくなった場合は社外品を使うのが一般的です。

ハイブリッドとガソリンエンジンの違い
ダブルバイビーはハイブリッドとガソリンエンジンの2つのパワートレインをラインナップ。
また駆動方式ですがハイブリッドはFFのみで、ガソリンエンジンはFForフルタイム4WDのいずれかを選ぶことが可能。
乗車定員はハイブリッドは7人乗りのみ、ガソリンエンジンは7人or8人乗りから選べます。
その他、解説したようにシートヒーターの有無といった違いもあります。
- シートヒーターはハイブリッドのみに標準装備
- 16インチのアルミホイールのデザインが異なる
- 独立型センターコンソールボックスはハイブリッドのみ
- ハイブリッド車は専用メーターとエレクトロシフトマチック
パワートレイン
エンジンはハイブリッドだと1.8L、ガソリンエンジンは2.0Lとなりますが自動車税はどちらも39,500円/年で変わりはありません
ハイブリッドエンジンとモーターのスペック
- エンジン:直列4気筒+モーター
- 総排気量:1797cc
- 最高出力:99ps(73kW)/5200rpm
- 最大トルク:14.5kg・m(142N・m)/4000rpm
- モーター出力:82ps(60kW)
- モータートルク:21.1kg・m(207N・m)
ガソリンエンジン
- エンジン:直列4気筒
- 総排気量:1986cc
- 最高出力:152ps(112kW)/6100rpm
- 最大トルク:19.7kg・m(193N・m)/3800rpm
トランスミッションはどちらも無段変速機のCVTですが、ガソリンエンジンでは走りを楽しめるようにSuper CVT-iで7速の疑似変速を楽しめるスポーツシーケンシャルシフトマチックが付いてます。
ただ残念ながらパドルシフトは付きませんので、マニュアルモードに切り替えてセンターコンソールのシフトレバーの上下による操作による変速となります。

ボディサイズは拡大
ダブルバイビーのベースとなるSiグレードは車幅が1695mmのX、Gよりも+40mm拡大されて1735mmとなり3ナンバーサイズとなります。
エアロパーツによる拡大なので室内空間は変わりありません。
- 全長×車幅×車高:4710×1735×1825mm
- 室内長×室内幅×室内高:2930×1540×1400mm
- ホイールベース:2850mm
5ナンバー(車幅1700mm以下)から3ナンバーサイズへと変わりますが重量税や自動車税など税金関係は同じ金額です。
燃費は20km/l越え
燃費はハイブリッドになるとJC08モードで23.8km/lとミニバンの中ではかなり低燃費。
実燃費は10.0~15.0km/程度。
ガソリンエンジンではFFだと16.0km/l、4WDだと14.8km/lとなります。
実燃費だと10.0km/lを下回ることもありガソリン代が気になる方はハイブリッドがおすすめです。
ノアのモーター駆動用バッテリーはニッケル水素電池を採用しており、10年以上もしくは走行距離20万km程度までは劣化の心配なく乗ることができます。
安全装備はセーフティセンスC
ダブルバイビーではトヨタの衝突防止パッケージ「セーフティセンスC」が標準装備となります。
全車速追従式のオートクルーズコントロールが付いてないことが残念ではありますけどね。
家族で遠くに出かける用途として使われるミニバンですから、日産セレナのように自動運転技術の採用が望まれるところ。
セーフティセンスCの主な機能は3つ。
- プリクラッシュセーフティシステム(自動ブレーキ)
- 車線はみ出しアラート(レーンディパーチャーアラート)
- 自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)
プリクラッシュセーフティシステム
トヨタの自動ブレーキサポートは単眼カメラ+ミリ波レーダーの2つのセンサーにより人や車を検知します。
作動速度は歩行者検知に関しては徐行速度の10km/h~80km/h!まで。
そして車両検知に関しては10km/h~180km/hなので法定速度や制限速度を守っていれば検知機能が働きます。
動作に関してもいきなりブレーキが掛かるのではなく、余裕がある距離でドライバーにお知らせする機能が付いており事前にブレーキを踏むことも可能。
予測機能だけでも大幅に事故を減らすことができます。
ノアのようにドライビングポジションが高い車だと小さな子供が見えずらいこともありますが、歩行者検知機能があれば万が一の危険を回避することができるでしょう。
車線はみ出しアラート
ドライブ中の会話に夢中になっていたり、眠気が襲ってきたときに気を付けたいのが車のふらつき。
運転手自身は何とも思ってなくても車線からはみ出すリスクは高く大きな事故の原因ともなります。
アラート機能があれば警報ブザーによりお知らせしてくれますし、もしセンターライン(黄線)を超えそうになったときにはステアリング制御が働き元の車線に戻してくれます。
当たり前ではありますがウインカーを出しているときには作動しないので、車線変更や合流をするときには必ず後方+左右の安全確認を行って下さい。
自動ハイビーム
自動ハイビーム機能は先行・対向車両を検知すると自動的にロービームに切り替わるシステムです。
面倒な切り替えを行う必要はなく常に状況に応じた明るいヘッドライトで運転できます。
特にノアのようにヘッドランプポジションが高い車ではローとハイの切り替えが重要ですからね。
価格は290万~340万
ノア Siダブルバイビーの価格は以下の通り。
FF
- ハイブリッド:3,363,120円
- ガソリンエンジン、8人乗り:2,839,320円
- ガソリンエンジン、7人乗り:2,869,560円
フルタイム4WD
- 8人乗り:3,033,720円
- 7人乗り:3,063,960円
最も売れ筋の7人乗りのFFで比較するとハイブリッドはガソリンに比べて+50万円高くなりますが、シートヒーターなどハイブリッドでは標準で付く装備があるので、燃費以外の面からも考えて検討してみましょう。
ライバル車種
ノア Siダブルバイビーと購入の際に比較検討されるのは兄弟車種であるヴォクシーの特別仕様車「煌3」が多いようです。
販売台数を見るとヴォクシーの方が人気ですが、ノアもSiグレードになるとエアロパーツが付きますし見た目はどちらもスポーティー。
両方の見積もりを取って値引き額が大きいほうを買うのも1つの手段かもしれませんね。
他車メーカーでは、やはり自動運転のプロパイロットやノアハイブリッドよりも低燃費(カタログ燃費で26.2km/l)のe-POWERをラインナップに加えたセレナです。
ノアの見積もりを取る際にはヴォクシー、日産のセレナやホンダのステップワゴンなどの名前を出して値引き額を引き出せるようにしましょう!

トヨタの値引き方法については別記事にまとめたので宜しければご覧くださいm(_ _)m