アメリカ・カリフォルニア州を本社とする世界でも有数の市場調査会社「JDパワー」が、各自動車メーカー別のアメリカにおける信頼性ランキングを公表しています。
2015年の調査で日本ではなく、アメリカで売られて走った車のデータなので、日本でのイメージとかなり違いはありますが参考に見てみると面白いです。
外車の購入を考えているけどトラブル・故障が心配(x_x;)。。。という方はぜひご覧になってみてください!
※最新:2017年版のデータも追加しました。
目次
米国自動車初期品質調査による結果
最も故障率が低いのはポルシェ!
2015年米国自動車初期品質調査による結果です。
左側から順位・国名・メーカー・そして100台あたりにおける不具合の指摘件数で、数字が低いほど故障率が低いということになります。
指摘件数は新車購入後90日以内に指摘された数字です。
順位 | 国名 | 自動車メーカー | 不具合指摘件数 |
1 | ドイツ | ポルシェ | 80 |
2 | 韓国 | 起亜 | 86 |
3 | イギリス | ジャガー | 93 |
4 | 韓国 | ヒュンダイ | 95 |
5 | 日本 | インフィニティ | 97 |
6 | ドイツ | BMW | 99 |
7 | アメリカ | シボレー | 101 |
8 | アメリカ | リンカーン | 103 |
9 | 日本 | レクサス | 104 |
9 | 日本 | トヨタ | 104 |
11 | アメリカ | ビュイック | 105 |
12 | アメリカ | フォード | 106 |
13 | アメリカ | ラム | 110 |
14 | 日本 | ホンダ | 111 |
15 | ドイツ | メルセデスベンツ | 111 |
— | — | 業界平均 | 112 |
16 | ドイツ | アウディ | 115 |
17 | アメリカ | GMC | 115 |
18 | アメリカ | ダッジ | 116 |
19 | スウェーデン | ボルボ | 120 |
20 | 日本 | 日産 | 121 |
21 | アメリカ | キャデラック | 122 |
22 | ドイツ | MINI | 122 |
23 | 日本 | マツダ | 123 |
24 | ドイツ | フォルクスワーゲン | 123 |
25 | 日本 | サイオン | 124 |
26 | 日本 | アキュラ | 126 |
27 | 日本 | 三菱 | 126 |
28 | イギリス | ランドローバー | 134 |
29 | アメリカ | ジープ | 141 |
30 | 日本 | スバル | 142 |
31 | アメリカ | クライスラー | 143 |
32 | ドイツ | スマート | 154 |
33 | イタリア | フィアット | 161 |
出典:J.D.POWERプレスリリース: June 17, 2015
記事の冒頭にも書いた通りアメリカにおいてのデータです。
詳細についてはJ.D.POWERのプレスリリースをご覧下さい。
今回の調査結果では最も故障が少ないメーカーはポルシェでした!
1番故障率が少なくて100台あたりの指摘件数が80件というのは、多く感じてしまいますけどね。
細かな初期不良なども数値に含まれていると推測されます。
意外なのは日本車が意外と壊れているという結果です。
アメリカではプリウスの急加速問題、ブレーキ問題が大きなニュースと取り上げられていますし、日本での仕様とで違いがあるのかもしません。
最新の調査結果
※最新:2017年の調査結果がこちら。
2017年の調査結果では2016年で1位だった起亜が引き続き1位を獲得しており、2位はヒュンダイが展開するブランドの1つであるジェネシスが2位で韓国メーカーが上位2つを独占。
3位はポルシェで安定して上位にランクイン!
4位以下は2015、2016と同じように順位の変動が激しい結果になりました。
不具合指摘件数の平均値は2015年=112、2016年=105、2017年=97と下がっており、各メーカーの品質が向上していることが分かりますね。
順位 | 国名 | 自動車メーカー | 不具合指摘件数 |
1 | 韓国 | 起亜 | 72 |
2 | 韓国 | ジェネシス | 77 |
3 | ドイツ | ポルシェ | 78 |
4 | アメリカ | フォード | 86 |
5 | アメリカ | ラム | 86 |
6 | ドイツ | BMW | 88 |
7 | アメリカ | シボレー | 88 |
8 | 韓国 | ヒュンダイ | 88 |
9 | アメリカ | リンカーン | 92 |
9 | 日本 | 日産 | 93 |
11 | ドイツ | フォルクスワーゲン | 93 |
12 | ドイツ | ミニ | 94 |
13 | アメリカ | ビュイック | 95 |
14 | 日本 | トヨタ | 95 |
— | — | 業界平均 | 97 |
15 | 日本 | レクサス | 98 |
16 | アメリカ | GMC | 99 |
17 | アメリカ | クライスラー | 102 |
17 | ドイツ | メルセデスベンツ | 102 |
19 | 日本 | アキュラ | 103 |
20 | アメリカ | キャデラック | 105 |
20 | 日本 | ホンダ | 105 |
22 | アメリカ | ダッジ | 106 |
23 | 日本 | インフィニティ | 107 |
23 | アメリカ | ジープ | 107 |
25 | 日本 | スバル | 113 |
26 | ドイツ | アウディ | 115 |
27 | 日本 | マツダ | 125 |
28 | イギリス | ランドローバー | 131 |
29 | 日本 | 三菱 | 131 |
30 | スウェーデン | ボルボ | 134 |
31 | イギリス | ジャガー | 148 |
32 | イタリア | フィアット | 163 |
2016年の調査結果では2015年に2位だった韓国の起亜(KIA)自動車が1位を獲得してポルシェは2位に後退。
3位はヒュンダイで韓国メーカーの品質が上がったことが分かります。
不具合指摘件数の業界平均値は前年の112から105に下がりました。
順位 | 国名 | 自動車メーカー | 不具合指摘件数 |
1 | 韓国 | 起亜 | 83 |
2 | ドイツ | ポルシェ | 84 |
3 | 韓国 | ヒュンダイ | 92 |
4 | 日本 | トヨタ | 93 |
5 | ドイツ | BMW | 94 |
6 | アメリカ | シボレー | 95 |
7 | アメリカ | ビュイック | 96 |
7 | 日本 | レクサス | 96 |
7 | アメリカ | リンカーン | 96 |
10 | 日本 | 日産 | 101 |
11 | アメリカ | フォード | 102 |
12 | アメリカ | GMC | 103 |
12 | 日本 | インフィニティ | 103 |
14 | ドイツ | フォルクスワーゲン | 104 |
ー | ー | 業界平均 | 105 |
15 | ドイツ | アウディ | 110 |
16 | ドイツ | メルセデスベンツ | 111 |
17 | アメリカ | キャデラック | 112 |
18 | アメリカ | ジープ | 113 |
19 | アメリカ | ラム | 114 |
20 | アメリカ | クライスラー | 115 |
21 | 日本 | 三菱 | 116 |
22 | アメリカ | ダッジ | 117 |
23 | 日本 | スバル | 118 |
24 | 日本 | ホンダ | 119 |
25 | 日本 | アキュラ | 122 |
26 | 日本 | サイオン | 123 |
27 | イギリス | ジャガー | 127 |
27 | 日本 | マツダ | 127 |
27 | ドイツ | ミニ | 127 |
30 | イギリス | ランドローバー | 132 |
31 | スウェーデン | ボルボ | 152 |
32 | イタリア | フィアット | 174 |
33 | ドイツ | スマート | 216 |
ドイツ車は安心安全
ポルシェの他、日本ではドイツ御三家として扱われるBMW、メルセデスベンツは業界平均以上の信頼度。
アウディにしても業界平均の不具合指摘件数が112のところを115とほぼ平均値にランクインしています。
最新技術やデバイス満載のドイツ車ですから、故障にカウントされる箇所が多くなるなかでは優秀な数値と言えるのではないでしょうか。
⇒ドイツ車の故障例・修理費用まとめ!保証終了前に買い替え検討を!
アメリカにおいてはアメ車は壊れない
アメリカでの使用用途や気候に合わせて作られているのか、アメリカの車メーカーは業界平均を上回る故障率の少なさですね。
大排気量・低燃費・サイズが大きすぎる、そして故障が多いなどの理由で日本ではあまり受け入れられていませんが、やはり本国だと別のようです。
日本ではフォードが2016年に撤退するなどジープブランド以外は苦戦しているアメ車。
シボレーやキャデラック、クライスラーの車を買うときにはディーラーの少なさというのも気になるところですね。
イタリア車は壊れやすい!?
国別に見てみると日本車が意外と低く見えますが、その他ドイツ車、アメリカ車、イギリス車などは分かりやすい傾向は見られず、メーカーによってバラバラな印象ですね。
そして、やっぱり!?というかイタリアのフィアットが最下位です。
特徴的なデザイン・走りで世界中の人を魅了する反面、故障しやすいと言われるイタリア車、ある意味期待を裏切らない結果となりましたね。。。
古いマセラティなんかだとバックミラーが落ちてきたという、笑うしかないようなトラブルも多かったようですしね。
些細な故障には目をつぶって乗りましょう!?
フランス車は壊れにくい!?
今回紹介したデータの対象外だったフランス車ですが、かつてはシトロエンの魔法の絨毯のような乗り心地を味わえるハイドロサスペンションや、シトロエン・プジョー・ルノー・シーメンス(ドイツのコングロマリット企業)の4社が共同開発したAL4という4速オートマチックトランスミッションなど壊れる要素満載でしたね。。。
ただ現在はシトロエンもハイドロを廃止(マツダのロータリーと同じく開発は続けている模様)、トランスミッションに関しても日本のアイシンエイダブリュ製やドイツのZF製など専門メーカーの物を採用しており壊れにくい車となっています。
ルノーは日産を子会社にしていますし、メルセデスベンツとも業務提携を図るなど安心できるメーカーと言えるでしょう。
故障する前に1度下取査定を!
なぜ日本で輸入車のトラブルが多いのかというと、やはり高温多湿の気候にあり、ゴムやプラスチックの部品を例として挙げると、国産車では耐久温度が150℃と設定されていますが、気温が低いヨーロッパでは100℃とされているケースがあります。
最大許容が150℃と100℃の部品では、やはり品質・耐久性を考えると前者のほうが断然優れており、年月を重ねると徐々にではありますが差が出てくるのです。
輸入車は新車から5年経過、または走行距離50000kmを超えると交換部品も国産車と比べると多くなり維持費も高くなる原因の1つとなります。
この5という数字を超えてしまうと、価値も下がり買取査定額も極端に下がりますので、早めに1度ネットの下取査定の依頼をしてみてはいかがでしょうか?
もちろん依頼をしたからといって売却する必要はありませんが、現在の買取額の相場や見積もりを取ることが可能となりますので、買い替えるのか、それとも乗りつぶすのかの判断基準としても有効になります。
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必要な情報はメーカー名・車種名・年式・走行距離の4項目でパソコン・スマートフォンから依頼OK。
特に輸入車は国産車の値下がり率より高い傾向にありますので早めの調査がベストです。
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故障率ランキングのまとめ!
最後にここまでのまとめです。
何度も書いていますが、アメリカで売られた車のデータなので参考程度に見てください。
- 最も壊れない車はポルシェ!
- 日本車は意外と壊れる!?
- イタリア車が壊れやすいのは万国共通。。。
ただ最近は部品の共通化などで、各メーカーとも信頼性は非常に向上しています。
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簡単に説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?あなたの狙っている車種メーカーの順位が低いと心配になってしまうかもしれませんが、日本で外車に乗るのなら、ある程度のトラブルは想定しておきましょう!