トヨタの新型シエンタを購入した後に必要な税金、車検代、メンテナンス代、ガソリン代などの維持費について項目別に分けて詳しく解説をしていきます。
シエンタはガソリン車とハイブリッド車の2つのパワートレインがあるので両方を比較した表も掲載しています。
また維持費を安くする方法についても解説しているので、シエンタの購入を考えている人や節約したい人はぜひご覧ください。
シエンタは両側スライドドアでファミリーカーとして人気なので、家計を管理する女性の方にも参考にして頂けたらと思います。
目次
トヨタ新型シエンタの維持費と内訳
自動車税
自動車税は毎年5月頃に納税通知書が届いて払う税金でエンジンの総排気量によって税額が変わります。
- 軽自動車:10,800円
- 1000cc以下:29,500円
- 1000~1500cc以下:34,500円
- 1500~2000cc以下:39,500円
- 2000~2500cc以下:45,000円
- 2500~3000cc以下:51,000円
シエンタのエンジンはガソリン車、ハイブリッド車ともに1,496ccなので自動車税は34,500円です。
ハイブリッドは平成32年度燃費基準+40%を満たしておりエコカー減税が適用されるので、自動車税はグリーン化特例75%減税により25,500円減税されて9,000円となります。
ただ減税が適用されるのは新車登録した翌年の1回限りなので2年目からは34,500円を毎年払う必要があることを知っておきましょう。
ガソリン車は残念ながらエコカー減税はありません。
重量税
重量税は車検のときに払う税金で初回車検のときに3年分、そのあとは車検に合わせて2年分を払っています。
車検時にまとめて払っているのであまり気にしてない人が多いですね。
シエンタの車両重量は1,310~1,380kgなので新車購入時から初回の車検時に払う自動車重量税は22,500円で1年あたりに換算すると7,500円となります。
ハイブリッドだと自動車税と同じくエコカー減税の対象となるので、3年までの重量税は免税となり0円です。
ガソリン車でもエコカー減税の対象で免税にはなりませんが、3年目までの重量税22,500円対して25%減税されるため、初回車検時に支払う重量税は約11,200円となります。
4年目以降についてはハイブリッドとターボともに1年あたり7,500円の重量税が掛かります。
自賠責保険
自賠責保険は車を購入したら加入する義務があり保険料は車検のときに支払います。
自賠責保険は自家用乗用自動車は全て同じ金額で36ヶ月で35,950円で24ヶ月で25,830円です。
1年あたりに換算すると約13,000円。
自賠責保険料は車検の度に支払っていることを覚えておきましょう。
任意保険
任意保険の加入は自由ですが万が一の事故のことを考えると入ったほうが安心できます。
任意保険はディーラーや保険の窓口を通して加入する代理店型と、契約者自身がネットなどを通じて直接契約するダイレクト型の2つに分けられ、維持費を安くしたいならダイレクト型がおすすめです。
保険料は補償内容、年齢、等級などの条件によって変わります。
- 年齢:30歳以上補償
- 対象:本人限定
- 免許:ゴールド
- 等級:20等級
- 対人賠償金額:無制限
- 対物賠償金額:無制限
- 車両保険:無し
以上の条件でダイレクト型自動車保険と契約すると年間20,000~30,000円になります。
車両保険を付けても40,000円~50,000円です。
ただ21歳以下の方や免許取り立てで等級が低い方だと60,000円~100,000円になるかもしれません!
車両保険を付けるかは悩むところですがシエンタの車両価格は170万~240万なので、車両保険を付けても年間で1~2万円高くなるぐらいです。
少しでも心配な気持ちがあって保険料を無理なく支払えるなら車両保険を付けることをおすすめします。
車検代
車検代の中には様々な項目が含まれており大きく3つに分けることができます。
- 法定費用
- 車検基本料
- パーツ交換や修理費用
法定費用は重量税、自賠責保険、印紙代など車種によって定められたもので車検の時には必ずかかる費用です。
車検基本料は点検・整備・サービスにかかる費用で車検を受ける場所によって違いがあり、一般的にディーラーで受けると高くて車検専門工場やカー用品店などで受けると安くなります。
パーツ交換や修理費用は車の状況に応じて発生する金額で、ディーラーだと純正パーツで交換・修理してくれるので安心ですが料金は高くなります。
シエンタの車検基本料はディーラーで受けると約40,000円、車検専門店で受けると約20,000円になります。
ハイブリッドだと車検費用が高くなると言われますが、ハイブリッドカーが普及した現在はガソリン車とほぼ変わりません。
ガソリン代
ガソリン代はレギュラー価格を130円/Lとして年間走行距離5,000kmと10,000kmの2パターンを計算しました。
シエンタのカタログ燃費はハイブリッドで27.2km/L、ガソリン車で20.2km/lですが、実燃費に近くなるようにカタログ燃費達成率を70%として計算しました。
- ハイブリッド:19.0km/L
- ガソリン車:14.1km/L
以上の条件で計算した結果がこちら。
走行距離 | ハイブリッド | ガソリン車 |
5,000km | 34,210円 | 46,100円 |
10,000km | 68,420円 | 92,199円 |
年間走行距離が5,000kmだと年間で約10,000円の差ですが、10,000kmになると約30,000円の差になるので、走行距離によってハイブリッドかガソリン車にするか決めると良いでしょう。
メンテナンス代
車に乗っているとエンジンオイル、オイルフィルター、ワイパーゴムなどの定期的に消耗品の交換が必要になります。
また安心して乗るために法定12ヶ月点検も受けたいですね。
シエンタで必要な消耗品、メンテナンスの例を挙げてみました。
- エンジンオイル:6ヶ月に1回交換で約3,000円
- オイルフィルター:1年に1回交換で約2,000円
- ブレーキパッド:5万kmで交換して1輪あたり約5,000円
- アイドリングストップ車用バッテリー:5年に1回交換で約20,000円
- タイヤ:5年または5万kmで交換して1輪あたり約10,000円
- 法定12ヶ月点検:ディーラーで受けると約5,000円
1年で必要になる消耗品代、メンテナンス代は約13,000円ですが、その他に6ヶ月点検やワイパーゴムやウォッシャー液なども含めると年間で約15,000円はかかります。
また5年または5万kmを超えるとブレーキパッド、タイヤ、バッテリー交換が必要となり大きな出費が必要になることを覚えておきましょう。
駐車場代
駐車場代は持ち家の方だと必要ありませんがアパートなどの賃貸物件やマンションだと毎月払わなければなりません。
東京、大阪、名古屋、福岡などの都市部だと1ヶ月あたり2万円~5万円することもあります。
その他、地域では3,000円~8,000円程度ですね。
シエンタは5ナンバーサイズなので駐車場のスペースで困ることはありませんが、月額料金については安いところを探して節約に努めましょう。
トヨタ新型シエンタの年間と月間の維持費をまとめ
シエンタの維持費をハイブリッドとガソリン車、そして年間と月間に分けて表にしてまとめました。
駐車場代は持ち家や実家暮らしの方はかかりませんから、表の中には含めていません。
ハイブリッド
まずはハイブリッドの維持費はこちら!
内訳 | 年間 | 月間 |
自動車税 | 34,500円 | 2,875円 |
重量税 | エコカー減税で0円 | エコカー減税で0円 |
自賠責保険 | 13,000円 | 1,083円 |
任意保険 | 40,000円 | 3,333円 |
車検代 | 20,000円 | 1,667円 |
ガソリン代 | 68,420円 | 5,702円 |
メンテナンス代 | 15,000円 | 1,250円 |
合計金額 | 198,420円 | 15,910円 |
シエンタ・ハイブリッドは年間で約200,000円、月間で約16,000円が維持費としてかかります。
ガソリン車
次にガソリン車の維持費です!
内訳 | 年間 | 月間 |
自動車税 | 34,500円 | 2,875円 |
重量税 | 7,500円 | 625円 |
自賠責保険 | 13,000円 | 1,083円 |
任意保険 | 40,000円 | 3,333円 |
車検代 | 20,000円 | 1,667円 |
ガソリン代 | 92,199円 | 7,683円 |
メンテナンス代 | 15,000円 | 1,250円 |
合計金額 | 222,199円 | 18,517円 |
シエンタのガソリン車は年間で約22万円、月間で約19,000円が維持費として掛かります。
ハイブリッドとの違いはエコカー減税の適用が無いこと、ガソリン代が高くなることぐらいで大きくは変わりませんね。
シエンタの維持費を節約する方法
シエンタの維持費が分かったところで、次は維持を安く抑える方法について解説していきます!
燃費が良くなる運転をしてガソリン代を節約する
車の維持費で最も高いのがガソリン代なので、燃費が良くなる運転をしてガソリン代を節約しましょう。
燃費が良くなる運転のポイントを以下にまとめたので参考にしてください。
- 急発進、急加速をしない
- 急ブレーキをしない
- 下り坂のときはエンジンブレーキを使う
- 車内に無駄な荷物を置かない
- エコモードで走行する
- アイドリングストップ機能をONにする
- エアコンの温度を下げすぎないようにする
- A/Cスイッチは夏場だけONにする
- エンジンオイルを1年1回は交換する
- タイヤの空気圧が下がらないように定期的に上げる
シエンタのハイブリッド車はエコドライブモードとモーターのみで走行できるEVドライブモードが付いているので、この2つのモードを使うことで燃費を良くすることができます。
今まで使ったことがなければ、ぜひ使ってみてください!
ガソリンカードを使う
低燃費走行を心がけることに加えてガソリンスタンドが発行しているクレジットカードでガソリン代を払うことで更に節約することができます。
例えばエネオスカードならガソリン・軽油が最大7円/Lになります。
またガソリンカードならではのサービスとして愛車のキズ・ヘコミなど修理費用が5%割引されるサービスやレンタカー優待、そして車のトラブル時に電話1本でかけつけてくれるロードサービスなども付いています。
年会費無料のETCカードも付いてくるので車の使用頻度が多い方は車に関する様々な特典を受けられるガソリンカードを作っておきましょう。
自動車保険(任意保険)を節約する
シエンタの維持費を安くするには自動車保険(任意保険)の補償内容や保険会社の見直しをしましょう。
任意保険は補償内容や金額が分かりづらく1度契約すると見直すのが面倒だと思い更新をし続ける人が多いですが、保険会社を変えるだけでも年間で2~3万円は安くなります。
- 運転者限定を本人、家族にする
- 複数の保険会社を比較する
- 代理店型からダイレクト型にする
- ネット申込で割引を受ける
- 更新のたびに違う保険会社で見積もりを取る
- 早めに更新を行い早期割引を受ける
シエンタは車両価格が安く燃費も良いコストパフォーマンスに優れた車なので、任意保険もきちんと見直して更に維持費を節約してください!
自動車保険の見直しはディーラーや保険の窓口に行かなくてもネットから簡単に見直すことができます。
私はディーラーで契約した保険会社からダイレクト型に切り替えただけで約3万円も安くすることができました。
車の維持費に悩んでいる方や少しでも安くしたい方は、3分のカンタン入力で見直しができる⇒【無料・スマホOK】保険スクエアbangを利用してみてください!
車検代を節約する
車検代の内、車検基本料・検査料・パーツの交換費用や修理費用は車検を受ける場所によって異なります。
一般的には安心できるディーラーで受ける人が多いですが料金が高いというデメリットがあり維持費を安くするには車検専門店がおすすめです。
トヨタのシエンタなら信頼性が高いのでディーラーじゃなくて安く済む専門店で受けても問題ありません。
シエンタは販売台数が多く車検工場のメカニックでも十分な知識を持っており整備に関しての不安材料はありませんからね。
メンテナンス代を節約する
シエンタに長く乗り続けるためにはワイパーゴム、ウォッシャー液、バッテリー、エンジンオイルなど消耗品の交換やメンテナンスが必要です。
ディーラーに持っていけば純正部品と交換してくれますがデメリットとしては部品代や作業工賃が高いことです。
維持費を安くするためにはワイパーゴム、ウォッシャー液、バッテリーなどはカー用品店で購入して自分で交換するのが良いでしょう。
エンジンオイル、オイルフィルターに関しては自分で交換するのが難しいので、ディーラーより格安の値段で行ってくれるカー用品店のピットサービスに頼みましょう。
シエンタはスポーティーな車ではないですしエンジン回転数を高くキープして走り続ける場面はまずありません。
カー用品店に頼むとカストロールやモービル1といった高性能なエンジンオイルをおすすめされますが、シエンタなら安いエンジンオイルで十分です!
高価なオイルを入れてもシエンタだとメリットは特にないので、はっきりと断って安いオイルを入れて維持費を安くしてくださいね。
ディーラーで頼むと金額が高くなるタイヤやブレーキパッドも専門店またはネット通販で購入して交換するのがおすすめ!
タイヤはディーラーだと1輪あたり工賃含めて1万円以上かかりますが、専門なら1輪あたり5,000円程度から新品に交換することができます。
まとめ
シエンタの維持費についておさらいをします。
維持費 | ハイブリッド | ガソリン車 |
月間 | 15,910円 | 18.517円 |
年間 | 198,420円 | 222,199円 |
シエンタはガソリン車でも低燃費のためハイブリッドとの差額は年間で23,779円高くなるぐらいです。
人気があるFF駆動・6人乗りのGグレードの価格差は約35万円あります。
- ガソリン車のGグレード:1,980,327円
- ハイブリッドのGグレード:2,329,855円
新車価格の差額を取り戻すためには15年乗り続ける必要があるので維持費だけを考えるとガソリン車のほうがお得です。
ただ売るときの下取り額はハイブリッドのほうが高くなるのでトータル的に考えると大きな差はない印象ですね。
目安として年間走行距離が10,000kmを超えるならハイブリッド、10,000kmも走らないならガソリン車のほうが良いと思います。
シエンタの維持費について解説してきましたが、車に関するお金を節約したいなら購入時に値下げ交渉したり下取りの買い取り額を上げるのも有効です。
シエンタを販売しているトヨタディーラーでの値引き方法については別記事に詳しくまとめたので、よろしければあわせてご覧ください!
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