スズキが2017年10月27日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催される、東京モーターショー2017に参考出品としてXBEE(クロスビー)という車を展示することが決まりました。
このクロスビーは見た目からも分かるように、かねてから噂されていたハスラーの普通車バージョンとなるようです。
今回は市販化がほぼ決定されたハスラーの後継車種、そしてスズキの新型車種となるクロスビーについての最新情報をまとめていきます。
目次
発売予定のクロスビーの値引き方法については以下の記事にまとめてあるので、宜しければご覧下さいm(_ _)m
スズキ・クロスビーの最新情報をまとめ
エクステリア
エクステリアはハスラーのデザインをキープコンセプトして、細かな部位をブラッシュアップしています。
普通車版ということでハスラーの特徴である可愛らしさや愛くるしさが無くなるかと思いきや、細かなディテールにこだわり四角形ベースのデザインながら角には丸みを持たせてポップな印象を受けますね。
こちらはリア画像ですがテールランプは六角形の独特のデザイン、そしてリアガラスのラインもCピラーから連続性がありオシャレ。
ホイールアーチ部分はSUVらしく黒の樹脂パーツでまとめられています。
ボディーカラー
ハスラーでは10色を超えるボディーカラーがありましたが、クロスビーでは今のところ3つの色があるようです。
1つは黄色、黄土色のようなカラーです。
2つ目は何とも不思議なグレー?ベージュ?のようなサンドカラー。
ドアの下部はブラウンウッドの木目調デザインとなっておりオシャレな演出が
3つ目は真っ黒ではなくて、濃厚なグレー色。
こちらは黄色を差し色としてフロントバンパーやホイール、ボディサイドにあしらえています。
その他、シンプルなボディー色もラインナップされます。
ピュアホワイトパール
スーパーブラックパール
ミネラルグレーメタリック
ツートンカラー
ボディ色とルーフラインが異なるツートンカラーは全6種類。
ハスラーで人気だったオレンジ色も引き続き採用されます。
ラッシュイエローメタリック×ブラックルーフ
キャラバンアイボリーパールメタリック×ホワイトルーフ
スピーディーブルーメタリック×ブラックルーフ
クラッシーブラウンメタリック×ホワイトルーフ
フレイムオレンジパールメタリック×ブラックルーフ
ファーベントレッド×ブラックルーフ
インテリア
クロスビーは内装にもかなり力を入れていることがわかります。
独特のエクステリア、そしてインテリアはフランス・シトロエンのC3にも通じる作りこみを感じます。
クロスビーのインテリア全景ですが内装にもボディ色に応じた差し色が入ります。
国産車で木目調というと艶ありでギラギラしているタイプが多かったですが、クロスビーでは艶を抑えてナチュラルな木目調に仕上げています。
カーナビ部分や各種操作部のボタンの質感もかなり高そうですね。
こちらは若者をターゲットにしたデザインの内装。
エクステリア・インテリアを見て分かるようにクロスビーは大きく3つのタイプがあるようです。
- クロスビー
- アウトドアアドベンチャー
- ストリートアドベンチャー
ベースモデル
基本のクロスビーモデルはコチラ。
広い室内のワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの小型クロスオーバーワゴン「XBEE(クロスビー)」
「もっとみんなで、もっと遠くまで遊びに行きたい」「もっとかっこよく人生を楽しみたい」都会でお洒落に、レジャーでアクティブに、様々なライフスタイルに似合う小型クロスオーバーワゴンを提案する。
取り回しの良いコンパクトサイズにクラスを超えた広い室内空間を持つワゴンパッケージと、ラフロードに対するSUVの走破性や機能性を両立させ、それらをSUVらしい力強さと逞しさ、一目見たら忘れられない個性的なデザインで実現した、新しいジャンルの小型クロスオーバーワゴン。
アウトドアアドベンチャー
サンドカラー+木目調パネルが印象的なクロスビー・アウトドアアドベンチャー
「XBEE OUTDOOR ADVENTURE(クロスビー アウトドア アドベンチャー)」
クロスオーバーのアウトドアにおける楽しさを広げる、自然に溶けこむ、上質なアウトドアモデル
新ジャンルのクロスオーバーワゴン「クロスビー」のアウトドアシーンにフィットする魅力を高めたコンセプトモデル。
‟大人が楽しむキャンプシーン“をイメージしたクロスビーが、上質で落ち着いた雰囲気で自然に溶けこむ魅力とアウトドアで使用する楽しさを提案する。
ストリートアドベンチャー
「XBEE STREET ADVENTURE(クロスビー ストリート アドベンチャー)」
クロスオーバーの都会における楽しさを広げる、個性的で存在感のあるストリートモデル
新ジャンルのクロスオーバーワゴン「クロスビー」の都会での使用シーンにフィットする魅力を高めたコンセプトモデル。
個性的でお洒落なファッションで都会をアクティブに活動するシーンをイメージし、クロスビーの個性的な雰囲気で都会に溶けこむ存在感のある魅力と楽しさを表現した。
グレードはMZとMXの2種類で違いは?
クロスビーのグレードは2種類がラインナップされますが、どちらも直列3気筒1.0L+ターボでマイルドハイブリッドシステムのパワートレインは同じです。
基本となるベースグレードがMXで上級グレードがMX!
- ハイブリッドMX
- ハイブリッドMZ
MXとMZに共通の主な装備
- ブースタージェットエンジン+マイルドハイブリッド
- 運転席・助手席SRSエアバッグ
- ESP(横滑り防止装置)
- エマージェンシーストップシグナル(急ブレーキの際にハザードランプが自動点灯)
- 走行モード切り替え(ノーマル・スポーツ・スノー)
- パドルシフト
- 16インチアルミホイール
- ラゲッジアンダーボックス
- セーフティサポートパッケージ
MZのみの装備
- SRSカーテンエアバッグ
- フロントシートSRSサイドエアバッグ
- デュアルセンサーブレーキサポート
- 後退時ブレーキサポート
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- LEDヘッドランプ
- LEDフロントフォグランプ
- クルーズコントロールシステム
- 本革ステアリングホイール
- 撥水加工ファブリックシート表皮
- 防汚ライプラゲッジフロア
遊べる楽しい車ということでMXでもパドルシフトが付くのは嬉しいですね。
上級グレードになると目立つ装備はやはり事故防止など安全に関するデュアルブレーキサポートやサイド・カーテンエアバッグの充実です。
その他、明るいLEDヘッドランプもMZでは標準装備。
価格差は今のところ分かっていませんが、MZがオススメなのは間違いなさそうです。
ボディサイズ
クロスビーのボディサイズは以下のようになります。
- 全長×車幅×車高:3760×1670×1705mm
- ホイールベース:2435mm
- 乗車定員:5名
参考までにイグニスは
- 全長×車幅×車高:3700×1660×1595mm
- ホイールベース:2435mm
- 乗車定員:5名
イグニスに比べると全長で+60mm、車幅で+10mm、車高で+110mmと若干ですが1周り大きいですね。
参考までに軽ハスラーは
- 全長×車幅×車高:3395×1475×1665mm
- 室内長×室内幅×室内高:2160×1295×1250mm
- ホイールベース:2425mm
- 乗車定員:4名
もちろん普通車ということで5人乗りとなり、さらに利便性が高くなっています。
車幅は5ナンバーサイズに収まる1670mmということで狭い日本の道路でも困ることは無い大きさです。
他車メーカーで人気のコンパクトSUVである
- トヨタ:C-HR
- 日産:ジューク
- ホンダ:ヴェゼル
などよりも1周り小さなサイズです。
マイルドハイブリッドエンジン
クロスビーに積まれるエンジンは現行イグニス、ソリオの1300ccのマイルドハイブリッドエンジン、そしてバレーノの1000cc+ターボの2種類がラインナップされるようです。
※2017/11/22追記:クロスビーは直列3気筒1000cc+ターボのブースタージェットエンジンでマイルドハイブリッドシステムが搭載されることが決まりました。
詳しい出力やトルクはまだ未定ですが分かり次第追加します。
1300ccのマイルドハイブリッド
- エンジン:直列4気筒+モーター
- 総排気量:1242cc
- 最高出力:91ps(67kW)/6000rpm
- 最大トルク:12.0kgm(118Nm)/4400rpm
走りと環境性能を高次元で両立するK12C型デュアルジェット エンジン。
高圧縮比化とバルブやベルトなどの低フリクション化に加え、吸気ポートや燃焼室形状の最適化により、熱効率を徹底的に追求。高い燃費性能を発揮しながらコンパクトな設計により広い室内空間にも寄与しています。
出典:http://www.suzuki.co.jp/car/ignis/performance_eco/
1リッター+ターボ
- エンジン:直列3気筒+ターボ
- 総排気量:996cc
- 最高出力:111ps(82kW)/5500rpm
- 最大トルク:16.3kgm(160Nm)/1500~4000rpm
駆動形式はFFと4WD
クロスビーはSUV車種ということでハスラーと同じくFF(2WD)と4WDの設定があります。
3つのスタイル・タイプがあることから用途に応じてパワートレイン、駆動形式を選択できます。
ラゲッジスペースもハスラーより大きくなるのは確実ですし、旅行からキャンプなどのアウトドアまで何でも1台でこなせる便利な車になりそうです。
スポーツモード、スノーモード(雪道)といった路面状況に応じた走行モードを選択することも可能ですし、4WDではグリップコントロールも装備されます。
下り坂では一定の速度(7km/h)を保ってくれるヒルディセントコントロール機能も付くので、あらゆる道でも安心して運転ができます。
ギアはAGS、CVT、MTの3種類か
※2017/11/22追記:クロスビーは6速のトルクコンバーター式トランスミッション(6速AT)の採用が決まりました。
全グレードでパドルシフトが付きます。
ソリオがマイルドハイブリッドとは言っても1242ccのデュアルジェットエンジンを積みながら32.0km/Lの高燃費を叩き出せるのはトランスミッションがシングルクラッチであるAGS(オートギヤシフト)を使っているからです。
いわゆるセミATという変速方式ですね。
AGSはクラッチ操作を自動的に行ってくれますが、基本的な構造はクラッチ付のマニュアル車と同じなので、MTと同等の90%以上のエンジン伝達効率があります。
CVTは無段変速ではありますが70~80%の伝達効率しかありません。
クロスビーでもAGSを採用してカタログ燃費を高めてくる可能性が高そうです!
現行ハスラーは現代の車種としては珍しくマニュアルトランスミッションを選ぶことができますが、普通車版のクロスビーでは消滅する可能性も十分に考えられます(x_x;)
公開されているインテリア画像を見るとセンターコンソール下部のパネルから伸びているのはAT用のシフトセレクターですからね。。。
ハスラーのようにMT仕様だとフロアからシフトノブが伸びることを期待しましょう。
ただスズキの普通車SUVとしてお馴染みだったエスクードは4代目モデルからは、MTの設定が消えてしまいました
海外仕様車にはあるようですが、日本ではやはり売れないということのようです。
SUVのMTというのはスバルのフォレスターぐらいしか国産車では選ぶことができませんので、ぜひクロスビーにはラインナップして欲しいところ。
安全装備も充実
スズキの安全装備であるデュアルカメラブレーキサポート、衝突被害軽減ブレーキは装備されることになります。
その他にも以下のような安全装備が付きます。
- 誤発進抑制機能
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
2つのカメラを搭載した衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」。
衝突被害軽減システムに、2つのカメラを搭載したステレオカメラ方式を採用。
人の目と同じように左右2つのカメラが対象との距離や形をとらえ、そのサイズや輪郭から歩行者やクルマを認識します。
また、車線の左右の区画線も認識するなど、カメラでとらえたさまざまな情報をもとに警報や自動ブレーキで衝突回避をサポートする、先進の安全技術です。
出典:http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/safety/
価格は150万円~220万円か
クロスビーの発売価格はまだ正式には決まっていませんので、同じスズキの車種から予想してみます。
スズキの普通車の価格は以下の通り。
- スイフト:1,343,520~2,029,320円
- ジムニーシエラ:1,668,600~1,779,840円
- イグニス:1,382,400~1,999,080円
- SX-4:2,062,800~2,300,400円
- エスクード:2,343,600~2,629,800円
SUVということからイグニス、SX-4、エスクードの価格を参考にすると約150万~220万円となるのではないでしょうか?
サイズ的にはイグニス以上、SX-4・エスクード以下となるので、価格も中間となるのが濃厚です。
発売予定のクロスビーの値引き方法については以下の記事にまとめてあるので、宜しければご覧下さいm(_ _)m
発売は2017年の12月か
クロスビーは2017年10月27日~11月5日までの東京モーターショーで公開されますが、今回の画像を見る限りコンセプトモデルではなく、ほぼ市販モデルが公開されます。
なので早ければ2017年内に発売されることも十分に考えられます。
ちなみにハスラーは2013年11月22日~12月1日に開催された東京モーターショーで公開されて、販売開始は2014年1月8日とモーターショーで公開されてから約1ヶ月後でした。
遅くとも2018年の冬には市販化されることは間違いなさそうです。
クロスビーの後を追って発表、発売されそうな新型ジムニーの情報はコチラ
東京モーターショーで全貌が明らかに
クロスビーの全貌や発売日、詳しいラインナップやスペックは東京モーターショーで明らかになります。
最新情報が分かり次第、当記事も更新していきます!
※追記:2017/10/30
クロスビーのプロモーション動画が公開されました。
実車の走行映像やエクステリア、インテリア、またカラー展開も分かるようになっており必見です!
スズキの値引き方法については別記事にまとめたので宜しければご覧くださいm(_ _)m