最近の外車に多く採用されている、クラッチペダルが無いアクセルとブレーキだけの2ペダルAT!
基本構造はマニュアル車と同じなので、エンジンの伝達効率が良いため高燃費で、ダイレクト感も楽しめるということで、良いこと尽くめのトランスミッションです。
ただ運転したことがある人は分かると思いますが、ギクシャク感を感じたのではないでしょうか?
今回はセミATをできるだけ滑らかに、そして楽しくなる運転方法を解説していきます!
構造などを絡めると難しくなるので、必要最低限の情報をお伝えします。
目次
クラッチが2つあるデュアルクラッチについての記事はこちらです。
セミAT(シングルクラッチ)のモード
多くのセミAT車には自動で変速してくれるオートマモードとシフトノブ、パドルシフトで任意にギアを変えていくマニュアルモードの2つあります。
フィアットのデュアロジックでいうとAがオートマ、Mがマニュアルを表しています。
+がシフトアップで、ーはシフトダウン。右上のNはニュートラルです。
左下のEはエコノミーモードで、低回転に保つ低燃費モードですね。
オートマモードの運転
シフトアップ
その名のとおり、普通のAT車と同じようにスピードがあがればギアも1→2→3。。。と自動で上がっていきますが、この変速をするときにアクセルべた踏みだとシフトショックをかなり感じます。
酔って気持ち悪くなる人もいるぐらいに。
このショックを和らげる方法は、ただ1つで変速のタイミングに合わせてアクセルを1秒ほど緩めることです!
ベタ踏みしていると1秒ほどガックンとショックが伝わって来ますよね?この1秒と同じタイミングで緩めればOKです!
最も分かりやすい方法としては、タコメーターを見て針が急激に下がり出したタイミングです。
だいたい2500~3000回転になったら、自動でシフトアップするため自動的にクラッチが離れて、ギアが入りますので、この動きに合わせてアクセルを緩めてみましょう。
シフトダウン
シフトアップと違って減速時のシフトダウンは、ほとんど気にすることはありません。
車が回転数を自動で合わせて(ブリッピング)ショックも無く変速してくれます。
セミATですがイタリア車に多く採用されており、故障が多いことでも有名です。。。最近は開発から年月が経ち信頼性もかなり向上しましたが、2005年~2010年あたりのセミAT車の方は壊れてしまう前に1度買取査定を依頼してみるといいかもしれません。
輸入車を早めの買取査定に依頼したほうが良い理由なぜ輸入車のトラブルが多いのかというと、やはり高温多湿の気候にあり、ゴムやプラスチックの部品を例として挙げると、国産車では耐久温度が150℃と設定されていますが、気温が低いヨーロッパでは100℃とされているケースがあります。
最大許容が150℃と100℃の部品では、やはり品質・耐久性を考えると前者のほうが断然優れており、年月を重ねると徐々にではありますが差が出てくるのです。
輸入車が新車から5年経過、または走行距離50000kmを超えると交換部品が多くなる、維持費も高くなる理由の1つとなります。
この5という数字を超えてしまうと、評価も下がり買取査定額も極端に下がりますので、早めに1度ネットの下取査定の依頼をしてみてはいかがでしょうか?
もちろん依頼をしたからといって売却する必要はありませんが、現在の買取額の相場や見積もりを取ることが可能となりますので、買い替えるのか、それとも乗りつぶすのかの判断基準としても有効になります。
無料で査定額の依頼をできるサイトはこちら⇒かんたん車査定ガイド
必要な情報はメーカー名・車種名・年式・走行距離の4項目でパソコン・スマートフォンから依頼OKです。
マニュアルモードの運転
シフトアップ
文字通り、クラッチペダルが無いマニュアル車になりますので、自分でギアを変えなければなりませんが、シフトアップで言えば、こちらのマニュアルモードのほうが簡単にできます。
オートマモードだと機械の自動変速に合わせて、アクセルを緩める必要がありましたが、マニュアルモードであれば、自分のタイミングで変速できるので、アクセルも同じタイミングで緩めればOKです!
シフトノブまたはパドルシフトでギアを1段あげたら、1秒ほど緩めて、再度踏み込めばスムーズなシフトアップが簡単にできちゃいます。
シフトダウン
ほとんどの車種ではマニュアルモードで走っていても、シフトダウンは自動で行ってくれます。
あえて自分で落とすとしたら、エンジンブレーキを掛けたいときや、追い越し・合流で加速をしたいときですね。
簡単にエンジンブレーキを使えるので、ほとんどブレーキ使わずに止まれますが、後続車に追突されるリスクが出てきますので、ご利用は程々に。
セミATの注意点
マニュアル車を運転したことが無い人に、注意してもらいたい点が3つあります。
クリープ現象が無いので坂道で下がる
構造はマニュアル車なので、アクセルを踏んでクラッチを繋がないと車は動きません!
坂道発進補助装置(ヒルホールド機能)が付いていることが多いですが、油断は禁物!
傾斜が数%の緩い坂道だと動作しない車種もあるので、基本的にはサイドブレーキを使って発進することをお勧めします。
- 坂道で止まったらサイドブレーキをかける
- 発進するときはアクセルを踏み込むのと、同時にサイドブレーキを解除する
面倒かもしれませんが、後続車がいると少しでも後ろに下がると怖いですしね。。。事故の原因はできる限り排除しておきましょう。
パーキングレンジも無い
冒頭のデュアロジックの画像を見て分かる通りPの文字がありません。
停車時は必ずリバースレンジに入れてサイドブレーキをしっかりと!また上り坂で停止するときは1速に入れてサイドブレーキですね。
忘れると停車中に勝手に動いて、大事故につながる恐れもありますので必ず確認をするようにしてください。
定期メンテナンスは必ず受ける
セミATはアクチュエーターと呼ばれる油圧式のポンプで人間の足の代わりに、クラッチペダルを操作しています。
このアクチュエーター絡みの故障が多いのがセミATの特徴ともいえます。。。ということで、定期メンテナンスは必ず受けるようにしてください。
油圧式ということで、当然オイル交換が必要となってきます。
運転方法とは違う注意点ですが、頭に入れておいて損はしないことなので、載せてみました。
セミATのまとめ
最後のここまで紹介してきたことのまとめです。
- シフトアップの時はアクセルを緩める!ショックが格段に少なくなります
- シフトダウンは車に任せて大丈夫!加速が必要なときは自らシフトダウンを
- 停車時はリバースレンジ+サイドブレーキを必ず確認!
- 坂道発進は要注意!サイドブレーキの併用をおすすめします
注意点が多いし、操作も慣れないと分かりにくいので前知識が無くて、普通のオートマチック車だと思って乗ると、出来の悪い車だなって思ってしまうのも無理ありませんけどね。。。
少し癖のあるトランスミッションですが、乗りこなすと凄く楽しいドライブができちゃいます。
今まで毛嫌いしていた人も、以上のことを踏まえて運転してみると世界が変わるかもしれません!?