2014年6月から発売されているスバルのステーションワゴン「レヴォーグ」が2019年目途にフルモデルチェンジが行われるようです。
スバルは2021年度までに新開発のダウンサイジングターボエンジンを80%以上の車で採用することを発表しており、その第一弾となるのが新型レヴォーグに搭載されます。
また2014年に発表された新中期経営ビジョン策定「際立とう2020」では2020年までにスバルブランドの底上げを図り、生産台数110万台+αという目標も掲げており2018年からの数年間はスバルとして大きな変化を迎える期間。
その変化に対して先陣を切っていく2代目レヴォーグについてまとめていきます!
目次
VIZIV ツアラーコンセプト
※最新追記
2018年3月に開催されたジュネーブモーターショーで次期レヴォーグを示唆するVIZIV ツアラーコンセプトが公開されました!
全体的なフォルムは従来のステーションワゴンタイプですが、スバルらしく直線をうまく使っておりフロント、サイド、リアに掛けては一体感のあるカーボンエアロを採用。
フロントグリルはスバルお馴染みのヘキサゴングリル。
ジュネーブモーターショーでの公開車両はこちら。
ボディとタイヤホイールサイズが公開されていますがコンセプトモデルなのでデザイン重視で大きめに作られています。
VIZIV ツアラーコンセプト
- 全長×車幅×車高:4775×1930×1435mm
- ホイールベース:2730mm
- ホイールサイズ
レヴォーグ
- 全長×車幅×車高:4690×1780×1495mm
- ホイールベース:2650mm
動画はスバルグローバルTVの公式youtubeチャンネルがアップたヴィジブツアラーコンセプトのワールドプレミアムービー。
スペックは不明
その他、インテリアやエンジンスペックについては不明ですが、次期レヴォーグの原型になることは間違いないでしょう。
以下はVIZIV ツアラーコンセプト発表前の情報。
スバル・レヴォーグの情報や時期まとめ
デザイン画像
デザインとしては2017年の東京モーターショーで公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」
そして2018年の東京オートサロンで公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」の2台が参考になるでしょう。
SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT
レヴォーグと違い2ドアクーペのコンセプトモデルですが、今後スバルから発売される車種の将来像を具現化した車です。
水平対向エンジンにAWD、そしてアイサイトを搭載した次世代カー。
ホイールベースが極端に短い独特のデザインはコンセプトならではの造形。
SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT
そして連結子会社であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)が手掛けたモデルがこちら。
フロント、サイド、リアにSTIらしい存在感のあるエアロパーツが施されています。
腰高2ドアクーペにSTIのエアロが付くことでバランスも良くなりました(笑)
次期レヴォーグではSUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPTを元にデザイン開発されることは間違いありませんが大幅な変更は少なく、あくまでもキープコンセプトになると思われます。
スバルが掲げるデザインとしてはダイナミック×ソリッドで無駄を削ぎ落していきます。
ボディサイズ
2つのコンセプトモデルのサイズは以下の通り
VIZIV CONCEPT
- 全長×車幅×車高:4630×1950×1430mm
- ホイールベース:2730mm
VIZIV STI CONCEPT
- 全長×車幅×車高:4650×1950×1430mm
- ホイールベース:2730mm
STIは全長が+20mm。
車幅が2m近くありますが、あくまでもコンセプトモデルなのでデザイン重視の設計です。
次期レヴォーグの大きさは現行モデルと同程度になるでしょう。
レヴォーグ
- 全長×車幅×車高:4690×1780×1495mm
- ホイールベース:2650mm
インテリア
残念ながらVIZIVパフォーマンスコンセプトのインテリアは公開されていませんが、次期フォレスターのモデルと言われているVIZIVフューチャーコンセプトのインテリアを紹介します。
コンセプトカーなのでかなり未来的、アバンギャルドですが意外と現行XVのインテリアに似ています。
現行XVのインテリアはこちら。
スバルは走行性能やデザインで高い評価を受けながらも内装については機能性重視でチープな印象がありましたが、近年はXVを始めとして質感が向上しているので次期レヴォーグでも期待できるでしょう。
新開発1.8Lのダウンサイジングターボエンジン
スバルでは2018年にプラグインハイブリッド、2019年に新設計ダウンサイジングターボ、2021年に電気自動車を導入することを発表しており、新型レヴォーグはダウンサイジングターボを引っ提げて生まれ変わります。
レヴォーグのエンジンラインナップは1.6L+ターボのFB16“DIT”、NAで2.0LのFA20“DIT”の2種類。
スバルが開発中の新設計ダウンサイジングは1.5Lと1.8Lの排気量が違う2つと言われており、そのままパワートレインのラインナップが移行します。
FB16″DIT”を積むレヴォーグ1.6STIアイサイトのエンジンスペックは以下の通り。
- エンジン:水平対向4気筒+ターボ
- 総排気量:1599cc
- 最高出力:170ps(125kW)/4800~5600rpm
- 最大トルク:25.5kg・m(250N・m)/1800~4800rpm
- 燃費:16.0km/
新開発エンジンは2019年に1.8L、2020年に1.5Lが群馬製作所で生産開始される計画です。
発売直後のパワートレインは1.8Lのみになる可能性も高いですが、2018年にデビューするスバルのプラグインハイブリッドがレヴォーグにもラインナップされるかもしれません。
トランスミッションはリニアトロニック
トランスミッションはスバル開発のCVT・リニアトロニックが引き続き採用されます。
レヴォーグはCVTですがマニュアルモードもありますしパドルシフトも標準装備で水平対向エンジンの走りが楽しめる車!
6速MT
走りを楽しむならMTということでレヴォーグにも6速MTがラインナップに加わることを楽しみにしているユーザーは多いようですが今のところ現行モデルは全てCVT。
東京オートサロン2015で展示されたレヴォーグSコンセプトが6速MTだったことから市販化されるかと思いきやまだ実現してませんね。
かつてはインプレッサやレガシィなどMTが豊富だったスバルですが現在はWRX STIやフォレスターなど限られた車種にラインナップされるのみで、フォレスターもMTの割合として3%にも満たないことからフルモデルチェンジ後には消滅すると確率大!
次期レヴォーグではどうなるのでしょうか。。。
台数限定でも出してくれることを望むユーザーは多いと思いますが果たして。
高燃費のプラグインハイブリッドはトヨタ製
スバルの社長である吉永泰之氏は2017年5月30日に開催されたAdvertising Week Asia 2017というビジネスイベント内のインタビューで、2018年内にアメリカ・北米市場向けにPHV車種を発売することを明確にしています。
スバルのPHVは業務提携しているトヨタのPHVシステムを譲り受ける形だそうで技術的には既に完成されています。
プリウスPHVでは直列4気筒1.8L+モーターを組み合わせることで燃費は37.2km/lを達成!
プリウスPHVのエンジンスペック
- エンジン:直列4気筒+モーター
- 総排気量:1797cc
- 最高出力:98ps(72kW)/5200rpm
- 最大トルク:14.5kg・m(142N・m)/3600rpm
モータースペック(最高出力、最大トルク)
- 電気モーター:72ps(53kW)、16.6kg・m(163N・m)
- ジェネレーター:31ps(23kW)、4.1kg・m(40N・m)
レヴォーグにPHVを積む問題点として水平対向エンジン、次に紹介するスバルのプラットフォームとの兼ね合いがあります。
プラットフォームはSGP
プラットフォームは5代目インプレッサから採用されているスバル開発の「スバルグローバルプラットフォーム」になります。
従来に比べて軽量化、高剛性、低重心を実現しており、振動や騒音も軽減して乗り心地まで追求された優れたプラットフォーム。
アイサイトなど安全装備
スバルの安全装備と言えば2つのカメラによる障害物検知システムを持つアイサイトが有名ですが、今後は前方だけではなく左右と後ろも含めた全方位衝突回避のアイサイトVer.X、そして最終的には自動運転を目標に進化を続けます。
現在はアイサイトVer3からアイサイト・ツーリングアシスト(Ver4)になっており従来の自動ブレーキに加えて以下の機能が付いています。
- 0km/h~120km/hまでの車速域でアクセル、ブレーキ、ハンドリング操作を自動アシスト
- 0km/h~120km/hまでの追従式クルーズコントロール
- 車線認識による中央維持+ハンドリング制御
自動運転レベル2相当なので高速やバイパス道路ではドライバーの疲労軽減効果はかなり大きくなります。
プリクラッシュブレーキ
ステレオカメラが前方車両や歩行者など障害物を検知すると警報音&警告表示でドライバーに注意を促します。
ブレーキ操作など回避行動が見られない場合には自動ブレーキが作動して衝突事故を防ぎます
全車速追従機能付きクルーズコントロール
全車速追従ということで発進から停止まで先行車に応じて自動走行が可能。
先行車との距離だけではなくブレーキランプの点灯も認識できて二重チェックが行われるのが特徴。
リヤビークルディテクション
車両後部に設置されたセンサーが後方、斜め後方の車両を検知するとドアミラーに付いたインジケーターが点灯して注意を促します。
ドアミラーの死角に入った車でも検知してくれるので安心です。
ただ自動ステアリング制御は働かないので注意が必要なことに変わりはありません。
スマートリヤビューミラー
後部座席に人が乗っていたり荷物でルームミラーが遮られ後方視界が悪いときには、車後方に付いているカメラの映像をルームミラーに表示させることができます。
暗くなる夕方や夜でも最新の映像処理技術により鮮明な画像を出力可能。
切り替えはルームミラー下のスイッチで行えるのでドライバーの好みに応じてモード設定ができます。
後方車両のヘッドライトの眩しさを軽減する自動防眩機能も付いています。
マイナーチェンジでD型からE型へ
スバルでは細かな仕様変更、マイナーチェンジを行うとA型、B型、C型、D型と呼ばれます。
既にレヴォーグはD型となっていますが2代目へフルモデルチェンジする前にE型へ最後のアップデートが行われるかもしれません。
- A型:2014年6月20日(発売開始)
- B型:2015年4月16日
- C型:2016年4月11日
- D型:2017年7月03日
- E型:2017年7月頃?
C型からD型への主な追加や変更点は以下の通り。
- 全車速対応のアイサイト・ツーリングアシスト
- 後退時自動ブレーキシステム
- アイサイトアシストモニター
- フロント&サイドビューモニター
- スマートリアビューミラー
- サスペンションの改良
- フロントフォグランプのLED化
- マルチファンクションディプレイの大型化
- ストームグレーメタリックの追加
- スティールブルーグレー・メタリックの廃止
- フォグランプカバーのデザイン変更
- インテリアパネルのデザイン変更
C型からD型へはサスペンションの改良やデザイン変更など大きなマイナーチェンジとなりました。
D型からE型に関しては変更があったとしても小さいアップデートに終わりそう。
もしくはD型が初代レヴォーグとしての最終形となる可能性も考えられます。
中古車市場
VIZIVツアラーコンセプトの発表により2~3年後にはフルモデルチェンジが行われることが濃厚となったレヴォーグですが、中古車市場ではまだまだ人気の車種。
E型へとアップデートされた際にはD型の展示車、試乗車がディーラー中古車市場へ流れていきます。
小さなアップデートに終わるであろうE型の新車を買うよりD型のディーラー落ちを狙うのも良い選択になるでしょう。
2年、4年と車検前まで乗って2代目レヴォーグに乗り換えるというプランも良いかもしれません。
価格は300万!STIは400万か
現行レヴォーグの価格は1.6L+ターボが2,829,600円~3,564,000円で、NAの2.0Lが3,618,000円~4,050,000円です。
それぞれ最も高いグレードはSTI仕様。
次期レヴォーグでも価格帯としては同程度となるでしょう。
発売日は2019年6月か
近年のスバルは5年感覚と比較的早くフルモデルチェンジを行っています。
5代目レガシィは2009年5月に発売されましたが、5年後の2014年10月に6代目にチェンジ。
4代目インプレッサは2011年12月に発売で、5年後の2016年10月に5代目にチェンジ。
2代目XVは2012年10月に発売で、5年後の2017年5月に3代目にチェンジ。
と、なるとレヴォーグは2014年6月に発売開始されたので単純に考えると2019年6月にフルモデルチェンジされると予想されます。
2019年の年明けにはスバルから公式発表があるかもしれませんね!
同時期にはスバルが誇るハイパフォーマンス4ドアセダンのWRX STI S4のフルモデルチェンジも予定しています。
詳しい情報はコチラから。
スバルの値引き方法については別記事にまとめたので宜しければご覧くださいm(_ _)m